190
[8]前話 [2]次話
淋しさを
隠す粉雪
儚くも
見なば満ち足る
夜半の月かな
私の淋しい気持ちを隠すように降る粉雪…。
それは地に落ちてはすぐに溶けてしまい…それは確かに在ったものなのか、はたまた私の幻覚だったのか…そんなあやふやなものになってしまう…。
見上げれば…雪雲の間からうっすらと月影が差している…。
雪雲は薄く、その切れ間から垣間見えた月は…私の心とは違い、満ち足りたような満月であった…。
忘れ難き
想いを胸に
降る雪の
春にとけゆき
川となりせば
忘れられない…彼のことを忘れるなど無理なのだ…。
どんなに想っても一緒にはなれない…。
そんな想いを胸に秘めて見る雪の、なんと侘しいものだろう…。
そんな雪が春には溶けて川になるように、私の想いも彼の元へと流れ…解ければ良いものを…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ