二十五話:観戦
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ター」
「ん、すまないねウーノ。そうだね、何もすることはないよ。これは出来レースだからね」
「出来レース……ですか?」
「そう、戦略的目標はガジェットとあの子達が争う前から既に達成されているのだよ」
何故、衛宮切嗣とスカリエッティがのんびりと賭けに興じることができたのか。
それはひとえに自分たちの勝利が既に約束されていたからである。
レリックはロストロギアであり、それは管理局中央で厳しくに管理される。
それは逆に言えば、一度管理されてしまえばそれを目にすることのできる人間はほとんどいなくなってしまうということでもある。
つまり、研究名目で貸し出して行方不明になったところで―――誰も気づけないのである。
「もう用はないな。アインスと一緒に帰らせてもらうよ」
「ああ、またいつでも来てくれたまえ。それと私達のスポンサーによろしく頼むよ」
レリックはガジェットが回収すれば直にスカリエッティの元に送られる。
機動六課に回収されれば中央のラボに保管された後で、最高評議会によってスカリエッティの元に送られる。
何故なら最高評議会もまた―――望む世界を創り出したいからである。
おまけ〜イノセントに切嗣が居たら〜
どんな争いも原因というものはいつも下らなく、単純なものだ。
歴史は繰り返し、人は何も学ばない。
それは何も戦争という巨大な舞台だけでなく日常でも同じこと。
―――どっちの娘の方が可愛い?
きっかけはそんな下らない問いかけだった。
プレシアは笑った。切嗣も笑った。
下らないと。そんなことは議論するだけ無駄だと。
理由? 簡単なことだ。どっちの娘が一番可愛いかなんて―――
『うちの娘が一番可愛い!』
―――親馬鹿の中では決まりきっていることなのだから。
「あら、何を言っているのかしら? 確かになのはちゃんもはやてちゃんも可愛いわ。でも一番可愛いのはアリシアとフェイトよ」
「それは間違いだな。一番可愛いのは家のはやて以外にあり得ない」
『…………』
張り詰めた空気、飛び交う火花。そこは紛うことなき戦場。
何人たりともこの空気を壊すことはできない。
「どうやら、譲り合えないみたいね」
「なら、正々堂々と娘の可愛い部分について語って勝敗を決するというのは?」
二人は顔には笑顔を張り付けた状態で平和的解決を模索する。
内心ではどう相手を屈服させるかしか考えていないが。
「じゃあ、最初は私から行かせてもらうわ。アリシアとフェイト、一言でいえば―――天使!
アリシアはその活発な性格で誰にでも笑顔を振りまいてくれる上にその小さな体がとってもキュート!! もう連れ去って
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