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リビーおばさんのお話
第二章
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「もうすぐしたら皆遊びに行くわ」
「そうなんだね」
「だからいいわ」
 お散歩に子供達を連れて行くことはというのです。
「別にね」
「そうなんだね、じゃあ僕だけで行くよ」
「人の畑には入らないでね」
「兎さんじゃないから別に捕まったりしないよ」
「いえ、この辺りの農家の人は五月蝿いから」
 人の農家の人達はというのです。
「だから畑に入ったら石を投げたり犬をけしかけたりしてくるから」
「畑のものを食べなくても」
「おトイレをするって言ってね」 
 だからというのです。
「そうしてくるから」
「畑にはだね」
「近寄らないでね、花壇も一緒よ」
「やれやれだね」
 ここまで聞いてです、ご主人も困ったお顔になりました。
 そしてです、ご主人はソファーから立ち上がってでした、そのうえで。
 お外に向かいました、その時に奥さんに尋ねました。
「それで何時終わるのかな」
「今日のパーティーね」
「うん、何時かな」
「そうね、子供達には五時に帰って来る様に言ってるから」
「五時までにはだね」
「ええ、終わるわ」
 こうご主人に答えるのでした。
「だから五時位に帰って来てね」
「そうするよ、お昼は」
「早いけれどどう?」
 奥さんはご主人にサンドイッチを差し出してきました。
「今朝の残りだけれど」
「ああ、あるんだ」
「あと今朝の残りのムニエルもね」
 奥さんはご主人に鱈のムニエルも出しました。
「どう?」
「それじゃあね」
 ご主人は奥さんの言葉に頷いてでした、そのうえで。
 そのサンドイッチとムニエルを食べてです、奥さんに満足した顔で答えました。
「三時には喫茶店でね」
「食べてなのね」
「紅茶とティーセットにするよ」
「私達もティーセットよ」
 見れば奥さんはティーセットの用意をしています、三段のお皿の上にケーキとです。ご自身が焼いたスコーンとエクレア、切ったフルーツを置いています。
「これを出すわ」
「食べる場所は違うけれど」
「ええ、食べるものは同じね」
「やっぱり三時はそれがないとね」
「駄目ね」
「うん、じゃあ喫茶店にも行って来るよ」
「人には気をつけてね」
 リビーおばさんはご主人がお部屋を出る時にも言いました、そして。
 ご主人が出てからもお掃除をして紅茶とティーセットの用意をしてでした。全部整ったところでなのでした。
 お家のチャイムが鳴りました、奥さんがそれを受けて扉を開けますと。
 そこからです、こう言うのでした。
「いらっしゃい」
「ええ、お邪魔するわ」
「これからね」
 お客さん達、おばさんの主婦友達である猫さん達が三匹入って来ました。どのおばさん達も奇麗な服を着ています。
「色々とお話をしてね」
「パーティーをしましょう」

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