Mammon rhapsody 1
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首を振って答える。
「……ん?いや、なんでもないヤボ用だ。
さて……。」
「どうするかだよな。」
どうするかとヒカルはふと夢幻剣を見るとキラリと光った。よく見ると何かの液が夢幻剣の刃に着きなまくらにさせている様だった。
「……。なるほどな。」
「ヒカル……?」
そうしてヒカルは再び夢幻剣を構えるとマモンに向けて飛び掛った。
「あら?また来たのね?今度は……。」
「今度はねえよ。屑が。」
今度は『夜空』ではなく。なんの変哲もない突きだった。その突きはグサリとマモンの腹に剣が刺さる。先ほどまで鉄壁を誇ったテカテカの身体に血が混じる。
「なっ??」
「死ねよ。屑が。」
そうしてもう1つ、もう1つと突きを食らわせていく。それはまるで淡々と害虫を駆除する様に。マモンの身体が後ろに倒れてしまう。
「なぜ……?私の身体は剣を通さないのにね……?」
倒れながらマモンはそう呟いた。
そう、マモンの身体は体液で覆われており剣の斬撃は全て体液で剣をなまくらにされて傷1つ負わない。
だが逆に突きならば?突きならば風船に棒を刺す感覚で穴が開く様に。ガラスを鉄パイプで割る様にダメージが与えられると考えたのだ。
そうしてマモンの身体が動かなくなるとヒカルはふーと息を吐きフローラの籠に向かう。
「フローラ……!今助けるからな。」
コーン。
ヒカルの後ろで何かが鳴った様な気がした。
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