第15話「そろそろ」
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れて、遼の家まで辿り着いた。
「...あ、開いてた。ラッキー。」
「か、勝手に入っていいんですか?」
「今更だよ。これまで、他の家にも無断で入ってたんだから。」
それに、もう暗いからね。むしろ遼の家なら安全かもしれない。
「....っと、奴らが入った形跡はないね。」
「シャッターも全部そのままでしたね...。」
このパンデミックが起きた時、遼が何をしていたのかは分からない。
だけど、一度遼は家の中で安全を確保して学校へ行ったのは分かる。
「....となると武器も食料もなさそうだねー。」
中が安全なのはいいけど、暗いままだし...。
「ダメ元で電気を付けてみたり...。」
「...電気、通ってないと....」
手探りで電源を見つけ、入れてみる。
すると、電気がついた。
「.....あれ?」
「ついてる....?」
おかしい、圭ちゃんが言うに、電気は止まっているはず。
現に、今まで私が仮拠点にしてきた家も全て電気が止まっていた。
なら、どうして.....。
「...まさか、自家発電機?」
「そういえば、ソーラーパネルがありましたね。」
よくよく遼の家を見れば、ソーラーパネルがあったのを思い出す。
「じゃあ、もしかして....。」
とりあえず外に光が漏れないように気を付けながら、奥の方へと進むと...。
「...あー、やっぱり。」
「凄いですね、この家。」
電気が溜められていて、これで家の電力を賄えるようになっていた。
「これで家の中を漁りやすくなったかな。」
「って、漁るんですか!?」
そりゃあ、遼はもう学校に行ってるんだし。
「食料とか武器、残ってないかな〜?」
「食料はともかく、武器なんて....。」
「あ!ハンドガン見っけ!」
「どうして!?」
フローリングのちょっと怪しいを思った所を探ると、よくある隠し場所みたいに板が外れて、中にハンドガンといくつかの弾倉が入っていた。
「私のRPG能力を舐めないでね!」
「いやいや、そうじゃなくて、どうして普通の家に銃が!?」
どうしてって言われても....ねぇ?
「そういう家だから?」
「そういう家って....!....はぁ、もういいです。」
「サプレッサーは....ここだっ!」
テレビの裏にある小さな箱を開け、サプレッサーを見つける。
「むふふ〜、遼は探すの下手だね〜。隠し武器がそのまま残ってるよ。」
「隠し武器が普通あると思いませんよ...。」
武器がある事は分かっているけどね!
「食料は.
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