第15話「そろそろ」
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りにでも行こう。」
「......はい。」
そういう訳なので、さっさと片付けを終わらせ、皆に一言言ってから屋上へ行く。
「確か...圭だったか?」
「...私、圭の名前教えましたっけ?」
「呟いたのを聞いただけだ。名字はしらん。」
屋上にて、風に当たりながら会話をする俺たち。
「....やっぱり、心配なんです。いくらなんでも一人でだなんて....。」
「俺と違って、武器も持ってないだろうしな...。」
武器なしなんて、蘭でないと無理だろう。
「....緊急時に避難先として選ぶ場所...。」
「え...?」
「少しぐらいは分かるだろう?緊急時に避難する先として指定されている場所。」
公民館とか、とにかく人が集まるような場所...。...そう、
「...学校...とか?」
「その通り。もしかしたら、大学とかに避難している可能性もある。」
避難先として指定されているのは、学校もだ。
「...でも、人が集まるのなら...。」
「奴らも多いだろうな。」
むしろ、避難先に指定されている場所が一番危ないかもしれない。
「...どの道、そろそろ俺は生存者の探索に出かけようと思っていたんだ。」
「え....?」
「....まぁ、なんだ。ついでになるが、その圭って子も探してやるよ。」
希望は薄い。だけど、それでも諦めたくないのは分かる。
だから、俺は美紀に対してこう言った。
「...ありがとうございます。」
「おう。もし見つけたら、連れて帰るから、歓迎の準備ができるように美紀も早めに馴染んでおけよ?」
「ふふ...わかりました。」
...これで美紀も少しは気が楽になっただろう。
「....遼先輩。」
「...なんだ?」
「学園生活部に、正式入部をさせてください。」
「そういえばまだ仮入部だったな....。」
ぶっちゃけて言えば仮でもどっちでも変わらないんだがな。決意の表れってとこか?
「....悪いが、それは悠里か先生に言ってくれ。入部の担当はあっちだ。」
「えっ、あ、そうですね。」
「部長は悠里で、顧問は先生だしな。一応、俺はただの一介の部員だしな。」
なんか締まらない会話に、俺と美紀は少し笑う。
「...さて、戻るか。俺たちの部室に。」
「....はい。」
そう言って、俺たちは生徒会室へと戻っていった。
=蘭side=
「あの....ここは...?」
「親友の家。」
私は圭ちゃんを連
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