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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
九話〜試合と死合
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「う、うあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ダガーを展開したティアナが斬りかかる。が、大剣に弾かれたクロスミラージュは遥か後方へ飛んでいった。そしてティアナの眼前に剣を突きつける士郎君。


「二回だ」
「……………ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


その後、クロスミラージュを拾ったティアナは何度も何度も繰り返しやられる。三回、四回、…………十を越えた当たりで、


「………もう眠っていろ」


士郎君は大剣を空中に投げ捨て、呟く。



壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)


とたんに剣が大爆発を引き起こす。爆風は闘技場全体に広がった。



「なんだよあの威力………」



ヴィータちゃんの言うとおり、アレは私の出力最大のディバインバスターをも越えるかもしれない威力だった。


煙が張れると……





「ティア、ティア―!!」



爆風に吹き飛ばされて気絶したであろうティアナと巻き込まれ、ぼろぼろになりながらも駆け寄るスバルが。



「直撃はしていない。じきに目覚める」
「どうして………!」
「どうして、だと?甘えるな」


その声のあまりの威圧感にへたり込んでしまったスバル。
その威圧感は遠くにいた私たちですら言葉を失うほどだったのだから。


「教導を無視した行動を起こしたのは君たちだ。意味くらい、自分で考えろ」


そういってバリアジャケットを解除し、戻ってくる士郎君。



「すまなかった。君に言われていながらティアナがあのような行動を起こすと予想できなかった」
「う、うん………」
「それより士郎、ティアナは………」
「気絶しているだけだ。大事には及ばん」
「そう………」



皆聞けなかった。あの爆発した剣は、射撃を打ち消した槍はなんなのか。だからティアナの無事が分かった私は別の事を聞いた。


「士郎君の傷は?」
「これからシャマルのところへ行くさ。それよりも二人を頼む、なのは」
「う、うん……わかった」


ここは士郎君の言うとおり、二人のことを優先しよう。でも………







去っていく士郎君の後ろ姿は、とても儚いように見えた。






side シャマル




これは…………



「何をしたの?」
「何、とは?」
「体中の魔力が著しく低下しているわ。その理由よ」
「魔術を使った。それだけだ」
「こんなに魔力を使うなんて………」
「カートリッジを使えば問題はなかったのだが、生憎と時間がなかったのでね」
「あなたはただでさえ魔力値が低いんだから、多用しないで」
「ああ」



それにしてもひど
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