機動戦艦ナデシコ
1251話
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」
『そういう事って……あからさまに嘘って言ってるようなもんなんだけど』
「知らないのか? 男ってのはミステリアスな方がもてるんだぞ? 多分」
『多分とか言ってる時点で説得力ないんだけど』
「数々の恋愛をしてきた俺が言うんだから、嘘はない。……多分」
『いや、だから何で多分とか、最後に付け加えるんだよ』
「何しろ、恋愛ってのはしようと思ってするんじゃないからな。気が付けばいつの間にかしているものだ。少なくても俺の場合はそうだった」
『へ、へぇ……』
「さっきの通信を聞く限りだと、お前にスーツケースをぶつけた女とはそういう関係なんだろ? この数時間でくっつくってのも凄いが。それこそ、気が付いたら恋をしていたって奴じゃないのか?」
『なぁっ!? ち、ち、ち、違う! 俺とユリカはそんなんじゃ! 俺は、その、ちょっとユリカに聞きたい事があってだな』
そんな風に言葉を交わしつつ、ミロンガ改とエステバリスはナデシコへと辿り着いたのだが……
『えっと……どうする?』
呆然とした声で呟くのはテンカワ。
俺はそんなテンカワに、どうしたものかと溜息を吐きながら口を開く。
「あー……そうだな。これは予想外だった。いや、よく考えてみればおかしくもなんともない話なんだろうけど」
俺の視線の先にあるのは、ナデシコ。
それはいいんだが、エステバリスってのはこのナデシコの為に開発された兵器なのだろう。
で、当然そうなればナデシコの格納庫の中に入るにはエステバリスのサイズで十分であり……勿論多少の余裕はあるが、それでもエステバリスの3倍以上の大きさを持つミロンガ改をナデシコの中に入れるというのは、到底無理な話だった。
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