機動戦艦ナデシコ
1251話
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は男の声で間違いない。
つまり……そっち系か。
そんな想像をしたが、プロスペクターを押し退けるようにして映像モニタに現れたのは、俺の想像を超える人物だった。
キノコ……と言えば、今はシャドウミラーの政治班で働いているレオンを思い出すが、こいつもまた……
「キノコだ」
『きーっ! 何ですって、この私の素晴らしい髪型を馬鹿にしてるのかしら!?』
「ああ、悪い。つい本音が言葉に」
『あ、あ、あ、あんたねぇ。ちっとも反省するつもりないでしょ! ちょっと、プロスペター! あのアクセルとかいう男が乗ってる機体、本当にネルガルが開発してたんでしょうね? つまり、あの男もネルガル社員って事!?』
『その、ですな。この件につきましては、先程も言いましたが後日報告させて貰いますので』
『後日後日って、今言えばいいじゃない! それとも、何? もしかして人に言えない事でもあるの? まぁ、ネルガルは色々と後ろ暗い噂もあるし、それでもおかしくはないでしょうけどね』
『あー、……すいませんが、取りあえずその件に関しましても後日ということで、申し訳ありませんが、これ以上はネルガルの機密に関しますから。お願いします』
『うむ、任せろ』
画面の外に話し掛けたプロスペクターの声が聞こえたかと思うと、太い何かが画面に現れ、そのままキノコの首へと巻き付いて画面の外へと連れ出していく。
それでもキーキー騒ぐ声が聞こえていたが、ともあれキノコの姿は消えて大人しくなった。
『さて、取りあえず色々と相談をする必要があると思うので、ナデシコに来て貰いたいのですが……構いませんか?』
何事もなかったかのように話を続けるプロスペクター。
この辺は経験の賜物って奴なんだろうな。
だが、ナデシコへ向かうのは俺としても望むところだ。
プロスペクターとやらが何を思ってこんな手段に出たのかは、大体理解している。
ネルガル所属って事らしいし、当然ミロンガ改に興味津々なんだろう。
……今更だけど、本当に機体をミロンガにしておいて良かったよな。
ニーズヘッグは問題外として、サラマンダーの方は時流エンジンとかISC、エナジーウィング、ミラージュコロイド、グラビトンガンポッドといった風にこの世界では恐らくオーバーテクノロジーとなる代物がある。
まぁ、それを言えばミロンガ改だってブラックホールエンジン、エナジーウィング、テスラ・ドライブ、関節駆動部に使用されているPS装甲といった風に色々あるけど。
ともあれ、向こうが何か仕掛けてきた場合は、こっちも相応の態度を取る必要がある。
最悪、ナデシコそのものを破壊する事になったとしてもだ。
「ああ、構わない。こっちもそれが目的だったからな」
『ほう? それは興味深いですね。……では、テンカワさ
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