第2話『学校案内』
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この廊下を進もうか」
山本が言った。
なるほど、階段が終わると廊下が続いているのか。
勝手な納得をした俺は、そのまま山本の後ろをついて行った。
「じゃあ、頑張ってね」
「え?」
不意に山本が呟いた。恐らく俺たちに言ったのだと思うが、意味深過ぎて全然わからない。
どういうことですか、と俺が尋ねようとしたその刹那、急に足元がふらついた。大地も莉奈も俺と同じようになっている。
何が起こったのだろう。
貧血かと思ったが、その正体はすぐにわかった。
とてつもなく眠い…。
逆らうことのできないその眠気は俺をどんどん蝕み、遂に俺は膝を折った。
薄れゆく意識の中で、暗くて何も見えないはずなのに、俺の目は小さく笑みを浮かべた山本の姿を捉えていた。
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