暁 〜小説投稿サイト〜
戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第四十五話 牟田大尉!刺繍も芸術!!その十

[8]前話 [2]次話
「誰がそんなことするかよ」
「人生は楽しく遊んでこそなんだよ」
「その為には慎重でもあれ」
「健康にも気をつけてな」
「この作品は教育作品だからな」
「そこはちゃんとしてるぜ」
「私そういうこと言ってないわよ」
 二人は必死になって言う二人に冷静に返した。
「というか屑だけれど気をつけることは気をつけてるのね」
「それが俺達なんだよ」
「遊んでも気をつけるところはそうしないとな」
「読者もそうして欲しいな」
「遊ぶ為にはまずはそうしたところをしっかりしないとな」
「その通りね、じゃあ今からね」
 瞬も二人にあらためて言う。
「勝負ね」
「よし、じゃあやるか」
「刺繍勝負開始だぜ」
「では私も」 
 美麗な顔立ちの牟田も言う。
「これより」
「でははじめましょう」
 瞬はその牟田にも応えてだ、そのうえで。
 刺繍勝負をはじめた、ジャスティスカイザーの二人は白い綿の生地に様々な色の糸を使って縫っていく。
「喰らえ俺達の刺繍!」
「これはどうだ!」
 こう言って二人が完成させたものは。
「ラファエロのアテネの大聖堂!」
「俺はミケランジェロの最後の審判だ!」
 ルネサンスである。
「これは縫えないだろ!」
「そうはな!」
「スーツの能力ならこうしたことも出来る」
「まさに俺つええええええええええええええ!!!の最強スーツだぜ!」
「ちっ」
 その刺繍の出来を見た全地球人の舌打ちの音である。
「上手いな、こいつ等」
「マジでラファエロやミケランジャロの原画みたいだ」
「これは凄い」
「普通じゃないぞ」
「全く、これは残念ですが」
「我々のオリジナルそのままではないか」
 ラファエロとミケランジェロの幽霊も海遊館に出て来て舌打ちする。
「見事なことは認めるしかありません」
「忌々しいがな」
「おう、精々悔しがれ!」
「オリジナルの芸術家さん達もな!」
 二人はその幽霊さん達にも嘲笑で応える。身振りまで入れて。
「天国からわざわざご苦労さん!」
「日本まで来日してきてな!」
「死んでしまえ」
 ミケランジェロからの本気の言葉だ。
「神は貴様等に必ず断罪を下される」
「あんたの絵みたいにか」
「そうするってか」
「そうだ、必ずな」
「ここまで人格が劣る者はいませんでした」
 ラファエロの幽霊も呆れて言う。
「私達の時代でも」
「おう、そうかよ」
「それはいいことだな」
 居直る二人だった。
「あの実はドロドロ陰謀まみれのルネサンスでもかよ」
「俺達みたいなのいなかったのかよ」
「それは光栄だな」
「そこまで屑かよ俺達」
「少しは行いをあらためなさい」
 歴史に名を残す芸術家からの説教である。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ