番外 リオINフロニャルド編 その4
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明けて次の日。
「ヴィヴィオー、コロナー、アインハルトさーん」
「も、もう少しだけ…」
「あ、あと五分」
「……zzz」
ダメだコレは…何だかんだで一日目からハードだったからね。
仕方ないから1人で朝食に行くしかないかな。
食堂に向かう途中フェイトお姉ちゃんとシリカお姉ちゃんが先を歩くのを見つけると、走り寄った。
「あ、おはようございます、フェイトお姉ちゃん、シリカお姉ちゃん」
「おはようございます、リオちゃん」
「おはよう、リオ。あれ、リオ1人?」
他の皆はとフェイトさん。
「まだ部屋で寝ています」
深夜を回って部屋に移動してからも『発』の練習をしてたからね。
「昨日は『発』の練習を始めたんだって?」
「はい、慣れない事で疲れもたまったんだと思います」
「そっかー。それじゃもう少し寝かせといてあげようか」
「はい」
フェイトさんの質問に答えると、もう少しヴィヴィオ達は寝かせておく事にして、あたし達は食堂へ。
その後合流したアオお兄ちゃんと一緒に朝食を取ると、アオお兄ちゃんは領主代行の仕事があるらしく、ミルヒオーレさん達と会議だそうだ。
シリカお姉ちゃんは秘書として同行、フェイトお姉ちゃんとあたしは城内を散歩する事にした。
以前二週間滞在したフィリアンノ城。
何処に何が有るかくらいは覚えている。
足を向けたのは騎士団の訓練場。
キィンキィンと甲高い金属のぶつかり合う音が聞こえてくる。
訓練場の中心でエクレとシンクさんが真剣で打ち合っていた。
「リオさん、いらしてたのですね」
あたしがこの世界に始めた来たときにフィリアンノ城までエスコートしてくれた青い髪の騎士が声を掛けてくれた。
「あ、はい。おはようございます、エミリオさん」
「リオはエミリオとは知り合いだったの?」
とことこと、遅れて歩いてきたフェイトさん。
「フェ、フェイトさんもいらしてたんですか」
「うん、アオとリオ達の付き添いでね」
「そうでしたか…あの、僭越ながら我らに稽古をつけて貰えないでしょうか」
「えと、私が?」
「はい、是非に!」
「よろしくお願いしますっ!」
いつの間にか騎士団のメンバーに囲まれて断れる雰囲気ではなくなってしまっている。
「う、うん。分かったけど、今は剣を持ってないんだ」
「直ぐに用意いたします」
そう応えたエミリオさんは、いつの間用意したのか他の騎士から一本の長剣をフェイトさんに手渡した。
「それじゃ、誰から?」
「自分から行かせて頂きます」
そうして始まった騎士団とフェイトさんの模擬戦。
あたしは邪魔になら
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