番外 リオINフロニャルド編 その4
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ないように少し離れた所で観戦する。
こちらが騒がしくなるとシンクさんとエクレは模擬戦をやめ、ナナミさん、レベッカさん、リコッタさんと合流、見学するためにあたしの側までやって来た。
「あれ?エミリオ達すごいやる気だね。どうしたんだろ?」
と、シンクさん。
「それはしょうがないでありますよ」
「どういう事?」
ナナミさんがリコッタさんに聞き返した。
「フリーリア王国が四蝶、フェイトさんと模擬戦が出来るでありますから」
「四蝶って?」
今度はレベッカさんが聞き返す。
「フリーリア王国にはすごく強い四人の女性が居るで有ります。いえ…厳密に言えば領主であるユカリさまも居るので五人なのでありますが、フェイトさんと同年代の四人の女性を、その華麗に戦う様子から、いつの間にか四蝶と言われるようになったのであります」
「へぇ、そんなに強いの?」
「尋常では無いくらいなのであります」
エミリオさんの繰り出す剣を時には受け止め、時には弾き、隙を突いて一太刀入れると、エミリオさんは負けを認め、次の騎士へとスイッチする。
「それは一度手合わせをしてみたいね」
そう言うとシンクさんは模擬戦をしている方へと駆け出した。
「あ、こら、幾ら勇者とて、お前程度がかなう相手ではないぞっ!」
「わかってるー」
エクレの静止も何処吹く風。
いや、なにが分かってるのでしょう?
「まったく…」
悪態をつくエクレ。
騎士達に走りより、順番待ちの列に並ぶシンクさん。
「それにしても、本当に強いわね。騎士達がまるで相手になってない」
「はいなのであります。自分たちよりも圧倒的に強いと分かっているので騎士達は全力で挑めるであります。そう言った経験はなかなか出来ないでありますから、これはエミリン達にしてもいい経験になるであります」
と、ナナミさんのつぶやきにリコッタさんが答えた。
「あ、シンクの番だ」
と、レベッカさん。
「本当だ。がんばれーーーっ!シンクっ!」
「おーうっ!」
ナナミさんの声援に声を上げて応えたシンクさん。
しかし、何合かの斬り合いの末持っていた剣を弾き飛ばされてしまったようだ。
とぼとぼとこちらに歩いてくるシンクさん。
「いやー、強かったよ。まるで歯がたたないって言うかさー」
悔しさはあってもそこに妬ましいなどの負の感情は無いようだ。
さて、しばらくすると騎士達の練習も終わり解散する。
あたしはそろそろ起きたであろうヴィヴィオ達を迎えに行って、フェイトさんが付き合ってくれるとの事で念の練習。
裏庭へと場所を移動した。
「さて、昨日は『発』の練習だったんだよね?
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