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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第十八話「運命という名の悲劇と別離」
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しないからな。其処の所をよく覚えておけ」
「父さん、そんな分からず屋な奴にはお尻ペンペンがいいんじゃない?」
「ふむ、それもそうだな」
「な、なんだってぇーーーっ!じょ、冗談じゃない、分かったよ。パパスど…さん」
「はっはっは、それで良い」
「ちぇっ!」
結局ヘンリーが折れて、パパスは笑いながら彼の頭を撫でるがリュカはヘンリーがお尻ペンペンされなかった事に舌打ちをして剥れていた。
「さて、そろそろ戻るとするか。賊共の討伐はまた後にしよう。今は無事に戻るのが先決だからな」
三人と一匹は筏に乗って進み、遺跡の一階へと続く階段を上っていたが突如背後から魔物の雄叫びが聞こえて来た。
何事かと振り向いてみれば瞳を真っ赤に光らせた魔物の群れが襲い掛かって来る。
「くっ!リュカ、此処は私が食い止める。お前はヘンリーと一緒に逃げるのだ!」
「そんな、僕も一緒に闘うよ!」
「俺も呪文の一つや二つくらい唱えられる!」
「ガウウーーッ!」
「ならぬっ!言う事を聞け!」
「わ、分かったよ。ヘンリー、行こう」
「あ、ああ」
「グルルゥ」
滅多に聞かない怒鳴り声にリュカは渋々ながら言われた通りに逃げる事にした。
走り続け、ようやく出口が近付いて来た時、その声は何処からとも無く聞こえて来た。
『ほっほっほっほっほ、生憎ですが此処から先には行かせませんよ。さて、逃げ出そうとする悪い子にはお仕置きが必要ですね』
リュカ達の目の前には突如黒い霧の様な物から不気味なローブを纏った薄気味の悪い男が現れた。
「な、何だよお前は?」
『これは自己紹介が遅れましたね。私の名はゲマ、どうぞお見知りおきを』
「お断りだよ!お前みたいな気味の悪い奴、覚えたくないよ!」
「ガウゥゥゥゥゥゥッ!」
「くそっ!出口はもう目の前だって言うのに」
『さあ、いい子ですから牢屋に戻りましょう。お友達も一緒にね、ほっほっほっほっ』
「ヘンリー、リンクス、全員で一斉攻撃だ!」
「おうっ!」
「ガウッ!」
リュカの合図で一斉攻撃をかけるがゲマの背後に先程と同じ黒い霧が湧き出てきたと思うとその中から飛び出して来た二体の魔物、ジャミとゴンズがリュカ達を殴り飛ばす。
「ぐわっ!」
「がはっ!」
「ギャンッ!」
リュカ達はその衝撃で吹き飛び、地面を何度かバウンドして倒れ付す。
そして其処に、魔物の群れを倒したパパスが駆け付けて来る。
「こ、これは…。リュカ!ヘンリー!リンクス!」
パパスは傷付き、倒れ付しているリュカ達を見据えると薄ら笑いを浮かべているゲマをきつく睨み付ける。
「き、貴様は…、貴様はあの時の!」
『ほっほっほっほっほ。どうやら覚えていていただけたようですね。光栄ですよ
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