45話
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「きっと、無理しすぎると障害がでるってことでしょう」
「ならーー」
「でも止める気はありませんよ」
「なんでっ?」
「それはーー」
と言いかけて詰まる。言えるわけがない。止めるわけがない。止めれるはずもない。ましてや、みんなを守りたいからなどと言ったらきっと誰でも怒るだろう。ここに来る人はほとんど軍やIS関係者になるもの。不必要な関係は、きっと未来に支障をきたす。ここを卒業したら離れ離れになるのだから。もしかしたら戦わなければならなくなる者たちに友情は迷いをもたせてしまうのだから。
「ここをやめたら自分が困りますからね」
「あ・・・ごめんなさい」
あまり使いたくはなかったが自分が天涯孤独だと気付かせて騙す。まあ、いなくても気にはしなかったので腹は立てていない。
「別にいいですよ。でもこの学園にいる間はISを使うしかない。それだけはわかってください。それに、この力のおかげで自分も守れますしね」
最後は嘘をついた。攻撃特化の機体に身を守る術は限りなく少ない。守ると言っても命を落とさないという、最低基準でしかなかった。
「ー心配しなくても大丈夫ですよ」
と頭をポンポンと撫でる。人を落ち着かせるにはこれが効果的だ。ただしある程度の仲の良さは必要だが。
「・・・むぅ」
「どうしたんです?」
「本当は私がする方だなと思ったのよ」
「そうですかね?別に気にする必要はないと思いますが。誰でもいいと思いますよ」
「・・・そんなことないわよ」
「え?」
「な、なんでもないわよ。それより、せっかく出してくれたんだし食べましょ」
自分の独り言を誤魔化すように急かす楯無。泰人は泰人で安心させることが出来たので別段気にせず、このまま雑談をして過ごした。
ー数日後ー
場所はグラウンド。今は実習の時間だった。
一年生全員が集合していていつも通り専用機持ちの俺たちが代表で、ある物を見せられていた。
「これは国連が開発中の外骨格攻性機動装甲『EOS』(イオス)だ。使用用途は災害の駆除活動や平和維持活動などが想定されている」
簡単に織斑先生が説明したが。生徒はぽかんと見ていた。だいたい想像はつく。
「つまり、ISが使えないからこれのモニターをしろ。ということでいいですか」
「そうだ」
と言うと少しざわめき立つが専用機持ちだけなのでそれ以外はいつも通り訓練機を乗りに山田先生に支持される。
そして俺たちは機体に乗り込むが俺以外は眉を吊り上げる。
「お、重い・・・」
「少し重いな」
とすぐに歩き始める俺に視線を向けてくるがすぐに動き始める。
「それでは模擬戦を始める。なお生身の攻
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