機動戦艦ナデシコ
1250話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
木星蜥蜴と連合軍の戦いになっている、サセボシティ。
俺が乗っているミロンガ改は、真っ直ぐに戦場となっているそこへと向かっていた。
機体が起動してから1分も経たず、ミロンガ改の姿は戦場へと到着する。
戦場となっている場所では、連合軍の戦闘機がバッタやジョロといった機体と戦いを繰り広げていたが……戦闘機では木星蜥蜴の無人兵器には到底叶わず、一方的に撃破されていた。
さて、このまま戦闘に突入してもかまわないのだが、下手に何も言わずに戦闘を開始すれば、所属不明機である俺も攻撃される可能性は高い。
軍としては当然の判断だろうが、それでも俺としては面白くない。
……まぁ、ダメージを受けるかどうかと言われれば、その辺の心配はいらないのだが。
それでも、この世界の連合軍というのは俺にとっては最優先で接触すべき相手だ。
そんな訳で、オープンチャンネルを使って戦場全体へと通信を放つ。
「こちらアクセル・アルマー。個人所有の機体を有する者だ。木星蜥蜴と連合軍の戦いに参加させて貰う。連合軍はこちらに攻撃せず、木星蜥蜴に攻撃を集中する事を希望する」
それだけを言って、即座に通信を切る。
それでも俺が通信を切る直前に通信が送られてきたのだから、行動は素早いよな。
とにかく、これで一応の義理は果たした。
後は攻撃されないといいんだが、その辺はあまり期待していない。
少なくても、この戦いの間は攻撃されないかもしれないが、戦いが終わればこっちを鹵獲しようとしてくるだろう。
もっとも木星蜥蜴を相手にしているミロンガ改を見て、それでも更に力尽くでどうにかしようとする奴がいたら、そいつとは手を組む価値はなしと判断するだろうが。
交渉をしてくるような奴がいれば、こっちとしても話を通しやすい。
空を無数のバッタと戦闘機が飛んでいる中へと、ミロンガ改は突っ込んで行く。
まず最初に、戦闘機の後ろに回り込もうとしているバッタへとビームマシンガンのトリガーを引く。
これだけのバッタへと攻撃するのであれば、可能ならエナジーウィングで刃状のエネルギーを掃射した方がいいんだろうが……敵味方識別機能がある訳じゃないから、そんな真似をすれば連合軍の戦闘機にも当たるしな。
そういう訳で、ビームマシンガンの銃口から放たれた無数のビーム弾はバッタへと命中し、爆発する。
うん、やっぱり無人機だけあって弱い。
多いのはただ数だけな点もあって典型的なやられ役だ。
ビームマシンガンから放たれたビーム弾1発で撃破されている辺り、その性能はお察し下さいという奴だろう。
ただ、それでも連合軍の戦闘機はそんなバッタにやられまくっているのを思うと……この世界の連合軍の兵器には、あまり期待しない方がいいのかもしれない。
いや、図書館で調べ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ