機動戦艦ナデシコ
1250話
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『いや、囮は囮でも……うん?』
そこでふと映像モニタに映し出された男は俺の顔をじっとみる。
『あれ? そう言えばあんた、もしかして……』
「やっと思い出して貰えたらしいな。ああ、お前が女の下着を嬉しそうに触っていた時に一緒にいただろ?」
『なぁっ!? ななななな、何を言ってるんだ、別にユリカのパンツなんて! ……じゃなくて、あんた一体誰なんだよ。何でそんな見た事もない兵器を持ってるんだ? まるでゲキガンガーの……』
「ゲキガンガー?」
『あ、いや、何でもない。えっと、それよりアクセルだったよな。俺はテンカワ・アキト。コックだ』
「……どこから突っ込めばいいんだ?」
一応念の為に周囲にバッタやジョロがいないか確認しながら、そう告げる。
ああ、いや。名前は別に日本式だと考えればおかしくないのか? 発音的に日本人だし。この辺は俺がシャドウミラーに慣れているせいか。
ただ、それでもここだけは突っ込みたい。
「何でコックがそのKM……いや、人型機動兵器に乗ってるんだ?」
『人型機動兵器って、これはエステバリスっていう機体らしいぞ。大体、俺がこれに乗ってる理由はあんたが通信を封鎖してたからで……』
『アキトーッ!』
何故か話の途中に飛び込んできた通信。
KMFモドキ……いや、エステバリスだったか? そのコックピットを経由して聞こえてきた通信の声もまた、聞き覚えのあるものだった。
テンカワが握り締めていたパンツの持ち主だ。
その声が聞こえると同時に、海から戦艦が姿を現す。
うわ、海中からかよ。エルフ用に海中航行も可能なアークエンジェル級をモルゲンレーテに頼んでたけど、先を行かれた感じがする。
いやまぁ、シロガネにしろ、トライロバイト級にしろ、普通に海中行動は可能なんだけど。
『ユリカ!? ナデシコが発進するまではもう少し掛かったんじゃないのか!?』
『貴方の為に急いで来たの!』
そんな声と共に、その戦艦の全容が明らかになる。
これが、機動戦艦ナデシコ……か。
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