機動戦艦ナデシコ
1250話
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のか?
そんな風に思うと同時に、映像モニタに一人の男の顔が映し出された。
『このまま時間を稼げば……』
映像モニタに映し出された男が、いきなり映像モニタに映し出されたのだろう俺の顔を見て驚く。
その機体を追っているジョロをビームマシンガンで撃破し、こっちに向かって体当たりをしてくるバッタを左手のビームサーベルで切断しながら俺も驚く。
映像モニタに映し出されているのは、数時間前に見た自転車に乗っていた男だった為だ。
やっぱりこの人物が原作に関係あると思った俺の直感は間違っていなかったらしい。
「さっきぶりだな。それより、お前が出て来て敵の動きに変化が生じた。見た限りだと特に何か武器を持ってる訳でもないみたいだし、そのままだと危ないぞ?」
『さっきぶり? え? あ、いいんだよ、俺は囮なんだから! それよりあんた、通信を封鎖して何をしてるんだよ、いきなり現れて暴れ回って、ナデシコの方で困ってたぞ!』
「ナデシコ? ……なるほど」
機動戦艦ナデシコ。それはやっぱりここにあるらしい。
『そうだよ、大体あんたが通信を封鎖してるから俺がこうして囮をしながら外に出るはめになったんだからな!』
「俺は自分自身が怪しいってのを分かっているからな。戦闘中にうるさいのはごめんだったんだよ。それより、そのまま直進すればジョロの群れが集中攻撃をするぞ」
『え? うわぁっ!』
これまで進んできた進行方向とは別の方へと向かって機体を跳躍させる男。
それを見ながら、ビームマシンガンを使って待ち伏せをしていたジョロを纏めて消滅させていく。
「で、結局お前は何がしたいんだ?」
会話を交わしながらも、ミロンガ改はビームマシンガンとビームサーベルを使ってバッタとジョロを次々に撃破していく。
そうして気が付けば、この戦域にいるバッタやジョロの姿はその殆どが消え去っていた。
『だから、囮をだな!』
「……この状況でか?」
『え?』
必死に機体を動かしていた男だったが、既にこの戦域に存在しているバッタとジョロはその殆どが撃破されている。
いやまぁ、あのKMFモドキが囮になってジョロを誘き寄せてくれたのは助かったが。
空を飛んでいるバッタと違い、地上を歩くジョロは建物の陰に隠れていたりすると、こっちからは判別しにくい。
それを纏めて誘き出してくれたんだから、俺としては確かに役に立ったと言えるんだが。
にしてもあのKMFモドキ、ランドスピナーっぽい移動をしていると思ったら、足の下に同じような機構がついてるのか。
小型の機動兵器って事で、同じような構想になったんだろうけど。
『え? あれ? 木星蜥蜴は?』
「お前が囮をやってくれたから、こっちとしては戦いやすかったのは事実だよ」
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