機動戦艦ナデシコ
1250話
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のは、空を飛ぶバッタに比べると倒しやすい敵だ。
……そう思っていると、バッタは驚きの行動に出る。
自分達の攻撃力だけでは俺に勝てないと判断したのだろうが……ジョロと合体したのだ。
合体というか、抱え上げたってのが正直なところだろうが、それでも傍から見れば合体だ。
攻撃力不足を補おうとしたのだろうが、ジョロの攻撃はマシンガン。
ミサイルよりはマシだと判断したのか?
けど、マシンガン程度でEフィールドを突破出来る筈がないし、そもそも当たってやるつもりもない。
こっちに向かってくる合体したバッタとジョロへと、ビームマシンガンを放つ。
当然バッタは1発命中すれば内部のミサイルに誘爆して爆発し、抱えているジョロも巻き込む。
ぶっちゃけ、この機体を相手にするには逆効果だったんじゃないか?
そんな風に思いながらもジョロを抱えたバッタを撃破していくと、不意に地上の方から1機の機動兵器らしいものがエレベーターで上がってくる。
大きさは5……いや、6m? KMFと同程度。
ただし、KMFとは違って完全な人型だ。
いや、KMFもどちらかと言えば人型なんだろうが、顔がな。
中にはトリスタンのようなKMFもあるけど。
ともあれ、その小型機は俺に取っても初めて見る機体だった。……この世界の原作知識は忘れきってしまっているが。
恐らく、あの機体が機動戦艦ナデシコの艦載機なんだろう。
図書館で調べた限りだとああいう機体の情報がなかったから、多分新型機ってところか。
……にしても、随分と弱そうだな。
その機体は、姿を現すと同時に敵の方へと突っ込んで行く。
何だ? 腕に余程の自信でもあるのか? ただ、機体の動きを見る限りでは、そこまで腕が立ちそうには思えないが。
実際、地上に残っていたジョロへと近づいて敵認定されると、すぐにその場から逃げ去る。
おい、本当に何をしてるんだ?
ビームマシンガンとビームサーベルで敵を撃破しながら、しょうがなくオープンチャンネルのスイッチを入れる。
こういう時にT-LINKシステムの便利さを思い知る。あっちは念動力でわざわざ手動の操作をしなくてもいいし。
「おい、何をしているんだ? 戦闘の邪魔だぞ」
そう声を掛けながら、赤紫色の機体を追っているジョロを次々にビームマシンガンで撃破していく。
向こうに集中している分、こっちとしては結構楽だっりもするんだが、あんなKMFモドキの機体だ。当然脆いだろうから、撃破されたらと思うと気が気ではない。
ここで活躍して俺という存在に興味を持たせ、それを交渉の材料として高く売りつけるというのを狙っているのだから、こっちとしては無傷でこの戦いを終わらせる必要がある。
あ、でも、もしかしてこれって原作の光景だったりする
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