ウェンディの元へ
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つに蹴られたせいで脇腹痛いし、思いっきり顔から倒れたから顎も痛い。
「痛いじゃんレオン!!」
「いや、シリルが避けないからじゃね?」
怒ってそう言うと、レオンにもっともなことを言われてしまう。確かに避けなかったのは悪かったけど、せめて蹴りじゃなくて抱えて一緒に避けるとか選択肢はなかったわけ?
「うぅ・・・痛い痛い」
運良く擦りむいたりもしてないみたいだからよかった。ガジルさんもそうだったけど、俺の知ってる人ってピンチの時の助け方結構雑だよね?俺に対してだけなのかな?
「レオン!!シリル!!」
「次来るよ!!」
「「!!」」
シェリアとラウルの声が聞こえ、今の状況を思い出す。アトラスフレイムが飛んでいる方向を見ると、敵は空振りに終わった先ほどの攻撃から旋回をしつつ、もう一度体当たりを繰り出してくるみたいだ。
「諦めが悪い奴だな、あいつ」
「そんなこと言ってる場合じゃないから!!」
妙に冷静なレオンに思わず突っ込みを入れてしまう。実際は突っ込みだって入れてる時じゃないんだよ!!少しは焦れよレオン!!
俺が一人で心の中でボヤいていると、アトラスフレイムはこちらへと再度体当たりをするために突っ込んでくる。
「どうすんの?」
「受け止めよう!!」
避けることも考えたけど、それだと相手が何度でも体当たりを仕掛けてくるのは目に見えてる。そうなると大魔闘演武で疲労している俺たちの方が不利になってだろう。向こうは先手先手で技を仕掛けられるから精神的にも優位になるだろうし、数をこなしていれば必ず俺たちは捉えられてしまう。
だから今、早い段階であいつの体当たりを受け止めて流れを変えたい。
レオンもその趣旨を理解してくれたのか、一度小さく頷くと久しぶりに見る造形魔法の体勢に入っている。
「水竜の盾!!」
「アイスメイク・・・壁!!」
俺が作り出した数枚の水の盾をレオンの氷で凍らせることで強化する。今気付いたけど、レオンは造形魔法も速度が上がってるんだな、おかげで俺との連携もスムーズにできたように思う。
俺たちが盾を作ったにも関わらず、アトラスフレイムはそのまま突進してくる。レオンと合わせ技での盾だから強度も問題ないし、保険として複数枚縦並びに作り出した。これなら絶対防げるはず・・・
なんて、甘いことを考えていた時もありました。
バリンッ
「「・・・え?」」
アトラスフレイムが衝突した氷の壁は、なんとものの見事に俺たちの目の前の氷の壁を、次から次へと破壊していく。
「ちょっ!?」
「二人とも!!避けて!!」
焦る俺にシェリアが上からそう言う。その声で方向とか関係なしに俺は横っ飛びしたが、レオンは反応が遅れたのか、その場
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