ウェンディの元へ
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スフレイムは腕を振るい、攻撃を繰り出してくる。
「きゃっ!!」
「うわっ!!」
「ひゃっ!!」
アトラスフレイムの速度が上昇しており、シェリアと俺とラウルは避けきれずに平手打ちを喰らってしまった。
「くっ!!」
レオンは素早く腕に氷を纏わせ受け止めていたが、威力が上がっていることもあり、少々押されているように見える。
「みんな!!大丈夫!?」
「うん・・・」
「なんとか・・・」
「痛かったぁ」
レオンが俺たちに声をかけ、一先ず立ち上がることができた俺たちはそう言う。しかし、速度もパワーも格段に上がった気がするな。
「ラウル!!」
「わかった!!」
シェリアがラウルを呼ぶと、彼が少女を持ち上げ空へと飛び上がる。なるほど、何がしたいのか何となく想像ができたぞ。
「レオン!!」
「了解」
俺がレオンに合図を送り、二人揃って全速力でアトラスフレイムへと突進を試みる。
「天神の北風!!」
「ぬっ!!」
まずは上空からシェリアが黒い風で攻撃をぶつける。それによりアトラスフレイムの視線がそちらに動いた。
「水竜の・・・」
「氷神・・・」
その隙に俺とレオンが敵の懐へと入り込み、拳に魔力を溜めていく。
「鉄拳!!」
「永久凍土!!」
シェリアに注意が向いていたことで俺たちの攻撃に気付いていなかったアトラスフレイム。俺たちの拳を受けた彼はわずかに浮き上がる。
「天神の舞!!」
「くおっ!!」
浮き上がったアトラスフレイムに追い討ちをかけるようにシェリアが黒い風をぶつける。それも完全に入ったため、敵は地面に叩き付けられる。
「効かんな」
「「「「!?」」」」
そう思っていたのに、アトラスフレイムは地面の寸前で急浮上すると、空へと大きく飛び上がる。
「ブレスかな?」
「それなら俺の氷の凍らせられるよ」
上空にいったということは、広範囲にブレスを放って避けられないようにするのかと思ったけど、確かにレオンの封印の氷地獄なら簡単に対応できるだろう。
そう考えていたのに、アトラスフレイムは予想外の行動を取ってきた。
「燃え尽きるがよい!!」
俺たちから距離を大きく取ると、こちらに向かって猛スピードで突っ込んできたのだ。
「やべぇ!!」
思わず口からそんな声が出る。そういえばさっきも上空から突進してきたことがあったな。あの時はガード仕切れなかったけど、今回はレオンもいるし大丈―――
「避けろ!!」
「ぎゃっ!!」
てっきり魔法で相手の攻撃を受け止めるのだと思い込んでいた俺は、レオンから蹴りでアトラスフレイムの攻撃の範囲外へと出されて変な声を出してしまう。しかもあい
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