第十四話
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れた通りに俺は車庫の方に向かう。どうやら車を使って逃げるようだが、ハンビーは確か予算削減でEMP処置はされてないはずだし、俺の出したLMVも購入システムで出したものだからEMP処置があるか分からないからな。
車が使えるとは思わないんだが……。
「ラッキーですよお嬢様。ハンビーの方は完全にお釈迦ですが、LMVの方は対EMP処置されてます!」
どうやら俺が購入したLMVはEMP処置されていたようだ。メカニックの松戸さん曰く、マニアックな持ち主がいるもんだなんとのこと。
「じゃあ、この車動くんですよね」
「ええ。でもダメージを受けているので調整に時間がいります。もう一台の方も見とかないといけませんし」
そこにはATVが置かれていた。いつのまに、こんな車庫に移動していたかは疑問に残るが、今はそんな事を考えてないで自分の役目を忘れないで仕事に移ろう。松戸さんが修理に専念できるように俺達で、この車庫を<奴ら>に奪われないように護衛するのだ。
警戒はしていたが、そこまで多くの<奴ら>が来ることはなかった。数体程度がこの車庫の近くにくるだけであった。どうやらあっちでボカボカと派手にやり合っている高城の親父さん達の方に<奴ら>が集中しているんだろうな。
俺はタカトさんに、壊れたハンビーの中に置いてある荷物をLMVに積む様にお願いした。こんなご時世に仕える荷物は多い方がいいからな。
そしてしばらくしてエンジン音が車庫に響く。
「みんな戻って!」
鞠川先生が皆に戻るように声をかける。
どうやらLMVは本当に問題ないようだ。それにATVも問題なくエンジンがかかり走れるようだ。
「LMVに沢山の荷物を詰め込み過ぎたな」
「だったら僕がバギーの方に乗ります!」
「よし、なら俺が護衛したやるよ」
俺はLMVからセミオートショットガンのサイガ12と回転式グレネードランチャーのアーウェン37を取り出す。
それをATVに詰め込んで、各々が車両に搭乗する。これで全員が乗り込んだ。
「松戸さん。乗ってください!」
「惚れてる女が、みんなと一緒だからね」
レンチを持って男くさい笑みを浮かべた。たく……かっこよすぎるよ松戸さん。どうしてこんなにカッコいい大人が、死んでいくんだろうな。
「沙耶お嬢様お元気で!」
「私はいつも元気よ!」
高城の声と共に互いの車両はアクセルを全開にして<奴ら>を避けるようにして進んでいく。その途中で高城の親父さんがいたが、俺は目にもくれずに回避できない<奴ら>にめがけてサイガ12をぶっ放す。セミオートの為に、モスバーグM590のようなポンプアクションでないため、いちいち銃口を下げないでスライドを引く事もないので、照準の微調整は簡単
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