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学園黙示録ガンサバイバーウォーズ
第十四話
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ある武器を取り出す。それは、世界でもっともメジャーな対人地雷の一種だ。

「M18クレイモア地雷……」

平野の呟きに視線が俺に集中する。うん、わかるよ。またどうしてそんなものを持っているんだと……。ついさっきに購入システムを使って入手しました。説明おわり!

「あれだけの数だ。こいつ一つで対した効果もねえと思うが、ある程度の<奴ら>を戦闘不能にできる筈だ」

「またどうしてそんな……いや、もういいわ。アンタ相手にツッコミを入れるのも疲れてきたから」

「ああ、ツッコまないでくれ……あ、そうだ平野。イザって時に備えて援護よろしく」

「わかりました」

何か言いたそうな高城だが、もう諦めたといった表情であった。そして俺は直ぐに屋敷の門の所に駆け足で向かう。そこにクレイモア地雷を設置して準備は完了だ。

「おっさんたち。早く門から離れろ!地雷の巻き添えになりたいのかよ!!」

「じ、地雷!どうして兄ちゃんがそんなもんを!」

「細かい事は気にしねえで早くこいよ!!」

俺がそうやって逃げるように叫び、おっさん達も巻き添えは御免だと言わんばかりに一斉に駆け足で走り出す。それと同時に門から骨や肉の軋んだり折れたりミンチになる嫌な音が聞こえてくる。起爆コードを抱えながらの走りはきついが、それでも少しでも早く走らならなければ生き残る可能性が低くなると判断して、クレイモア地雷の巻き添えにならないように体を隠せる遮蔽物に身を隠す。


そして門が壊れる音が聞こえた。大勢の<奴ら>が一斉に屋敷の中に集中した。<奴ら>が大勢押し寄せた事により避難民達はパニック起こしている。起爆スイッチを押すと避難民もクレイモア地雷に巻き込んでしまうが、悪いが運がないと諦めてくれ。


「起爆」

ホッチキスと類似している起爆スイッチを押した。ガチャガチャという音が鳴ったと同時に屋敷に爆風が起きた。クレイモアに装着されているC4が爆発したのだ。たった一つの地雷とはいえ、700個の鉄球が面で襲いかかる。密集して行動しているほどその効果は絶大だ。確かに脳天をぶち抜かなければ、人の肉を食らう事を諦めないリビングデッドでも、対人地雷の爆破+鉄球=破壊力には脳天も体も関係なく吹き飛ばす。胴体まで吹っ飛べばさすがの<奴ら>も行動不能だ。

俺は辺りを見回すと、門周辺にいた大勢の<奴ら>がグロテスクな肉片となっている光景に改めてクレイモア地雷の威力に舌を巻いた。なお、クレイモア地雷の最大加害射程が250メートルであるため、それ以上の距離から離れて使用する事が前提だが<奴ら>が、十分に屋敷に入って密集していた所に使用したために、どうやら誤爆は免れたようだ。門の近くにいた避難民を除いてはだが……。

俺は急いで小室達と合流した。小室達が俺に向け
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