第59話 同盟
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な?」
「あ、この子はアルエット。私達の仲間です」
シエルからそれを聞いたアリアはアルエットを怖がらせないように屈んで目線を合わせた。
「そっかそっか、アルエットちゃんね。私はアリア。お姉ちゃんって呼んでくれると嬉しいな〜」
「お姉ちゃん?」
「そうそう!ん〜可愛い。こんな可愛い子を処分しようだなんて、当時のネオ・アルカディアは外道だね!!」
アルエットの無垢な可愛さにやられたアリアは小さな体をギュッと抱き締めた。
「…そろそろ本題に入ってくれないか?」
「おっと失礼ゼロ君、アルエットちゃんのあまりの可愛さにやられてたよ。じゃあ私達の拠点にどうぞ」
トレーラーから出ると、ジャングルと化した施設を指差す。
「こ、これは凄いわ…」
「この施設はかつて地上、宇宙に存在したレプリロイドの軍隊、レプリフォースの極秘施設なのさ。永い永い時の中で忘れ去られていたんだ。かつてシグマウィルスのせいで暴走した自然が今や私達の役に立ってんだから人生ってのは分かんないもんだねえ」
「レプリフォース…」
一瞬だけ記憶を刺激させた単語にゼロは僅かに顔を顰めた。
「みんな〜レジスタンスの人達が来たから挨拶して」
「はあい」
奥から出て来たのはアルエットくらいの見た目の子供達だった。
子供達はゼロ達を見ると駆け寄ってくる。
「お姉ちゃん、アリアお姉ちゃんのお友達?」
「お兄ちゃんもレプリロイドなの?」
「遊んでくれるの?」
三人を囲みながら尋ねてくる子供達に、アリアは手を叩いてストップをかける。
「みんな〜、一気に聞いたら答えられないでしょ?」
【は〜い】
「ごめんね、驚いたでしょ?この子達はね、ネオ・アルカディアの遺伝子操作を受けた子供達なの。あのままネオ・アルカディアに残してもバイルの糞爺に悪用されるのがオチだから連れてきたんだ」
「遺伝子操作…ネオ・アルカディアではまだそれをやっていたのね…もしかしてあなたも?」
自身も遺伝子操作を受けているからか、同じ境遇の子供達に悲しげな表情を浮かべ、もしかしたらアリアもと思って尋ねてみた。
「まあ、私も普通の人間じゃないことは確かだね」
「そう……」
「ここには、もう一人の“エックス君”の政策に疑問を抱いていた人ばかりなんだ。ほとんどがレプリロイド工学員なんだけど。理不尽な理由で自分が手塩にかけて造った子供をスクラップにされたんだから当たり前だけどね。少なくてもシエルちゃん。エリア・ゼロの人達は君達に対してキツいかもしれないけど、ここではそんなことないからゆっくりしていきなね。何なら子供達と遊んでいきなよ」
「お姉ちゃん、遊んでくれるの?」
キラキラと期待に満ち
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