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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第220話 霜の巨人の王
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うなるか。……恐らく、スリュムだけではなく、味方の彼女にも変化があるかもしれない。
折角 スリュムが良い具合に皆を挑発して(リュウキ自身も少なからず思う所有り)、クラインや他の皆が憤慨。良い具合にスリュムが完全なる
悪党
(
女の敵
)
へと、ワンランク上昇した所で、水刺してしまう様な気がした。
だけど、レイナたっての願いだから仕方がない事だろう。(厳密にはやや違うが)
「………さて、と!」
まだ、髭を撫でながら、フレイヤを視姦しているかの様なスリュムの視線に、つまり、フレイヤとスリュムの間に、リュウキは剣を素早く抜き出して阻んだのだ。
クラインは、既にそうしているのだけど、生憎彼の名刀、愛刀では スリュムの表情を変える事は出来ない。が、彼の武器はまた別の話だ。
リュウキが、フレイヤに触れさせん様に、阻む長剣の刃。少なからず、その行動に 『……むっ』と可愛らしい嫉妬をみせていたレイナだったが、その行動の意味は直ぐに理解できた。
「ヌゥっ!?」
その銀に輝く刃を見せつけられたその時、明らかに驚いた表情を見せた。ヒゲを撫でていた手は、拳を作っている様だ。
「そ、その剣は……、兄のものと……」
それは、守られる側であるフレイヤも驚きを隠せられない様だった。
よくよく考えてみると、フレイヤと出会って、まだ剣を抜いてはいない。ウルズは、ストレージに入っている時点で、気づいたのだけど、この2人にはそこまでの感覚は備えられてない様だ。
「小虫が……、何故、その剣を持ち合わせておる。分相応と言う言葉をしらん程、無脳というわけではあるまい……?」
明らかに不快感を醸し出しているスリュム。
ヨツンヘイムよりも更に下の世界、ムスペルヘイムに住んでいる炎の巨人が持っているとされているレーヴァテイン。ロキに鍛えられ、その神の剣。いや、スリュム達にとっては 《神々をも殺す剣》として 知らしめられている剣が目の前に現われている事事態に、驚愕している様だ。
炎の巨人故に、霜の巨人としては 相性が悪いのかも知れないが、そこまで語られる事はなかった。
「王の命令だ。答えよ。羽虫!」
ごぅっ!! と言うまるで大騒音が場に響く。
「ほら、クライン言ってやれ」
「は? このタイミングでオレかヨ?」
突然、振られたクライン。さっきまで憤慨していたのだけど、明らかに変わったスリュムを見て、聞き手になりかけていた所に言われたから仕方ない。
「さっきまでの、勢いだ。……それに、こう言う時、クラインなら、なんて言う?」
ニヤリ、と笑って焚き付ける。
それを見たクラインは、『やってやらァ!』と言わんばかりに、スリュムへと向きなおした。まだ、フレイヤに対しての無礼極まりない発
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