変わるガエル
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城の中心部は大きな裁判所になっている。そこにフォルツとヒカル、それにニナは大きな轟音と共に飛び込んだ。
裁判所の扉はまるで細切れの様にバラバラになって床に転がる。
「消えろよ……??」
「……。」
「おっじゃましまーす!」
三者三様で裁判所に飛び込む3人。するとそこにいたのは……。
「ヒカルくん!」
「……フォルツ。」
大きな鳥かごが被告人席に置かれており、その中に囚われてしまったフローラ、アリスがまるで囚われのお姫様の様にへたり込んでしまっていた。
そして裁判所の裁判長の大きな椅子に座っていたのは……。
「静粛に!静粛に!」
……大きなカエルが裁判長の帽子をかぶってそこにいた。傍聴席に飛び込んだ俺達は一斉にカエルの傍聴人の視線が刺さる。
「うわっ、きもっ。」
ニナがそうボソッとつぶやくとカエル達はそんな俺達を一別した後にすぐに被告人席に置かれた2人を見て。
「死刑!死刑だ!」
「殺せ!殺せ!」
「絶望を与えて!殺せ!」
そんな声が傍聴席から聞こえてくる。しかしそんな声は一瞬で掻き消えた。
……ヒカルだ。
ヒカルはノーモーションからの一閃で。
「黙れよ、カエルども。」
カエルはヒカルの剣戟と剣の風圧で一瞬にして首と胴体がさよならー。した。
その風景を見て裁判長カエルは苛立った顔つきになり。
「……。全くうるさいね。『青天の霹靂』ヒカル。」
裁判長カエルはそう言うと裁判長の席からゆっくりと立つと恨めしそうに隣のフォルツを見つめる。
「貴方がフォルツ・レープリカね。知っているねこの物語に飛び込んでくるのは聞いていたけど物語を壊さないで欲しいね。」
「物語……?」
「そうね。」
裁判長カエルはそう言うと大きく手を拡げて。
「この物語は簡単なお話ね。2人の囚われ人がいたね。その2人は我がカエル裁判の正義の名の下に汚され、汚され、処刑されるという素晴らしい物語になるはずだったのにね。そのために美しい少女を2人捕らえたというのにそれをあの猫はこんな奴らを……。」
「貴様……!フローラをそんな目に合わせるつもりだったのか!」
ヒカルはそう言って裁判長カエルに飛び掛かろうとするがフォルツがそれを手で制す。
そしてフォルツは裁判長カエルを睨みながら。
「2つ聞きたい……。貴様。『七つの大罪』か?」
それを聞いて裁判長カエルはふん、と鼻息を整えると。
「そう。『調律無しの調律師』裁判長のマモンだね。」
「……。もう1つ。この絵本を創ったのは貴様か?」
それを聞くと裁判長カエルは嫌そうな顔をして。
「……この力が私の力じゃないとなぜわかったのね。」
「あいにくと知り合いにクソ見たいな魔法を使い、それを分ける奴
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