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第一章
菜食主義者は偉大か
ある日一人の少女がだ。突然こんなことを言い出した。
「私菜食主義者になるから」
「んっ?太るから?」
「それでなの?」
周囲は彼女のその言葉にだ。こう突っ込みを入れたのだった。
「あんたそれ程太ってないじゃない」
「それに菜食主義でもよ」
それでもだというのである。菜食主義でも問題があるというのである。それは何かというとだ。
「果物とかさ。お菓子とか食べたら同じだよ」
「そうそう、ケーキも菜食に入るから」
「結局同じよ、甘いものを食べたらね」
「同じだから」
こうだ。容赦ない突込みを入れる友人達だった。
しかし彼女はめげない。まだこう言うのであった。
「菜食主義者には偉大な人が多いのよ」
「お坊さんとか?」
「そういう人?」
「ソクラテスも菜食主義だったっていうし。漫画家のあの永井豪先生だってそうだし」
かなり派手な漫画家も話に出る。
「だからよ。そうした偉大な人達になりたいからよ」
「それで菜食主義者になるの」
「そうなるっていうのね」
「そういうこと。私絶対に偉大な人になるわ」
彼女は胸を張って言い切った。
「この世を動かすまでになるわ」
「ああ、それだったら」
しかしだ。ここで友人の一人がだ。歴史上あまりにも、それこそ世界中の誰もが知っている人物の名前を彼女に告げたのであった。
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