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破壊ノ魔王
一章
11
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、崇めている人たちがいて、苦しんでいる人たちが見えなくなってるなんて、嫌なんだ。いやだと思ったんだ。だから、ぼくは雫神だけど……」


嘆き続けるマーテル、昔の話をするときの辛そうな先生、忘れられた戦士たち

でもなにより嫌だったのが
そんなことが昔あったのに、閉じ込められている状況なのに

それが当たり前になってしまったことだ

昔のことは過ぎ去って、新しく生まれたぼくたちは今の環境が普段通りだった
それが嫌で嫌でたまらなかった


「みんなのために、戦う」


そのために、力がいる
ぼくだけじゃまだだめだ


「悪魔ゼロ、ぼくと契約して」



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