第9章 その後 第99訓練施設にて
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戦の現実を知る」
がもとになっているらしい
確かに誰が見ても外見的には全然不自然ではない私の義手を見たとしてもやはり義手は義手でしかなくそれ以上でもそれ以下でもなかった。
学生たちは私の左腕を見た瞬間義手だとは分からなかったようだったが
私が左手をとって見せ
「これが現実だ」
ということを見せた時さすがに空気が凍ってしまったが
やはり、現実を彼らに突き付けたほうがよいのでやった。
とはいってもそんな話ばかりしてたわけではなく
戦術や射撃方法、重火器の扱いなどを教えていた。
彼ら候補生たちは日課が決まっていて
起床、朝食の後は訓練・座学が詰まっていた
射撃訓練のときだった
私は久しぶりに歩兵用の迷彩戦闘服を着て射撃場で射撃を教えていた。
彼らはライフル射撃といってもM11 6.5oレーザーライフルとラスターしか撃ったことがなく、M15 7.5oレーザーライフルや火薬式6.5oや7.75oライフルはやったことがなかったらしい
火薬式ライフルは古代アメリカで開発されたM16ライフル、古代ソ連で開発されたAK-47などがもとになって作られたライフルが主であった。これらのライフルで特に7.75o以上の口径の火薬式ライフルなら、擲弾装甲兵の装甲服を打ち抜くことが可能である。
しかし、火薬式ライフルは風の影響やライフリングの影響、そして何よりも発射時の反動から弾道がそれる傾向にありこの点は注意が必要であったし慣れてない兵士が撃つと味方の誤射の可能性があった。
そう考えると一般歩兵にも、擲弾装甲兵に対しても有効なM15ライフルは非常に有効なライフルであった。
そんなこんなで射撃訓練のときまずM11ライフルとブラスターの腕前を見た。
結果としては、なるほど新兵よりは圧倒的に良い射撃術を持つのは事実であったが、あくまでも敵が標的が見えている時であった。
実戦はそんなに甘くない。
敵だって撃たれまいとして遮蔽物に隠れて撃ってくるし、何よりも標的はこっちを狙っているから早撃ちが必要だった。
それを確かめるために、一般歩兵の実戦軽装備20s(防弾チョッキ、予備弾薬、ブラスター、水など)をつけて最初は銃口を下に向けて標的が跳ね上がった瞬間に射撃、また銃口を下に向けて、標的が上がった瞬間に撃つ…という実戦初歩的訓練を繰り返した。
最初はだれもできなかった。
というか、できるわけがなかった。
実戦装備は肩に負担がかかるうえに集中力をそぐ
しかも、教官たちがみている
という状況の中で候補生たちはよく頑張ってくれた。
訓練開始時500点満点中の129点だったある候補生は2週間後には492点まで上げてきた。
ほかの学生もほぼ満点を出すなどで彼らの頑張りが実ってきたのであった。
しかし、訓練期間の中で射撃訓練はあくまでもその一部であっ
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