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思い出の
幽かなりしは
冬空の
儚き光に
心しおれし
なぜだろう…様々な思い出…彼といた時間さえ虚しく思えてしまう…。
きっと…日の光をいつも雪雲が遮ってしまうから、心が萎れたためにそう思うのだろう…。
春も近い晩冬の空…見上げども憂いは晴れぬままに…。
恋しくも
年の分かたむ
この世をば
いつ離れむかと
思ふものかな
年月とは、皆平等に過ぎ去るもの…。
彼との歳の差もまた、変えようもなく…縮むはずもない…。
この虚しい世界に生きて、私はただ一人侘しく過ごさねばならないのならば…いつ私は死ぬのかをつい考えてしまうのだ…。
私が消えて無くなれば…私はもう何に思い煩うこともなく、彼を私のために傷付ける心配もないのだから…。
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