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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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完全な余談では有るが、そのシンプルで無い可変機構はというと―――――短剣が三つの刃に分かれて鍔元から90°折れ曲がり『クローに近いジャマダハル』になったり、鞭が鍔の根元から現れて奇妙なウィップに成ったりと、初心者にとっては散々な代物であった様だ。
……まあ、如何にシンプルとはいえ身の丈に合わないのだから、早々得物を軽々扱えている訳ではないのも、無視できない事実なのだが……。
「ハァ……」
溜息一つ吐きつつ鍛錬室を出たシリカは、プレイヤー等が疎らに行き交うロビーのベンチに腰をおろし、オマケでもう一つ溜息を吐いた。
皆の表情が活き活きとしている中で、一人だけ憂鬱な表情を浮かべている場違いさからか、彼女の自然と視線は己の得物に向いていた。
だが……手の中にある武器をどれだけ眺めても、扱い方に関連した良いアイデアなど浮かんでは来ない。
(……どうしようかな)
シリカは考えた。
無茶を承知でフィールドに出てお金を稼ぎ無難な武器を買うか、それとも有る程度おんぶに抱っこで支えて貰ってから買うかを。
そして―――ゲームなのだからある程度の無謀も利くかと、前者を選んで立ちあがりかけた…………その時だった。
「如何か、なさいましたか?」
非常に丁寧な言葉遣いと柔らかな声音で、一人の女性が声を掛けてきたのは。
「……えっ……?」
思わず反応したシリカが見上げた先にいたのは、白い髪を持った女性プレイヤー。
首に巻かれた黒いマフラーと正反対な白く艶のある髪に、ルビーの様な紅い瞳が印象的であり、何よりシリカの属する全てのコミュニティ内で比べても、ぶっちぎりの美少女である明日奈に勝るとも劣らない整った容姿だとシリカには思えた。
「とても辛そうな表情をしていましたので、何か酷な事でもあったのかと……」
「あ、あ……え、えっと……」
どうも感情表現がオーバーなのはVRMMO業界では共通らしく―――そして確かに結構落ち込んでいたのは真であるが、同時に心配されるほど深刻ではないのも事実なので、シリカは尚更相手への返答に困る。
白髪の少女も暫しの間、困惑したように黙ってはいたが……シリカの装備のレアリティ、手元にある武器、今いるこの場所という三つの要素から合点がいったのか、少しかがんで彼女に目線を合わせてきた。
「間違っていたら済みません……貴女は、武器の扱いで悩んでいませんか?」
「! は、はい……」
悩みを言い当てられて其れなりに驚くシリカだったが、しかし彼女も伊達にALOをプレイしてきた訳でもなく、少し時間こそ掛ったが場所や装備を見て気が着いたのだと納得する。
思案顔から呆け顔に、慌てた
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