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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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振りしか試せない武器の扱いなどを本格的に練習出来たり、ダミーモンスター相手に闘って感触を確かめたりできる施設だ。
恐らく、大半の武器の扱いが複雑なのだからと、運営が本番で狼狽してしまわぬ様にと用意した建物だろう。
リーファの提案にキリトは悩みながら残り二人を見やり、別段異論は無いのかシリカは二回程素早く、シノンはゆっくりと一回頷くのを見て、キリトは顎に当てていた手を放した。
「わかった、やっぱり慣れてないと無理だよな。……じゃあ、何時集まる? というか、時間は大丈夫か?」
「私はまだまだ行けますよ!」
「……右に同じ」
「あたしも大丈夫だよ」
「そうか……それじゃあ、一時間後にあの広場へもう一回集合しよう」
取りあえず予定の決まった彼等は目的地を目指すべく、二度ほどモンスターのPOPに出くわしながら、街へと戻っていった。
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「やっ! ぃやあぁぁっ! はあああっ!」
システムのお陰で声が遮られてはいれど、しかし現実世界ならば扉を超えて高らかに響くであろう、気迫の籠った叫びが迸る。
手に握られているのは短剣、髪型はツーサイドアップ……勇ましき声の発信源は、小柄なシリカからだった。
「せいっ!! ……あ、にゃああっ!?」
短剣を鋭く振り切り、そのまま槍へと変えて―――またも身長から扱いきれず脚が柄に引っかかって、ポーンと放り出され転んでしまう。
小柄な体型である彼女と、両手槍カテゴリ武器の相性は、誰が如何見ようと良くないのは自明の理。
なのに、そうまでして新しい武器を買おうとしないのは……買おうにもお金が足りず、オマケに何の恨みか、初心者用短剣カテゴリ武器の可変機構も、槍の他には薙刀や二刀流しか揃っていなかった所為と、魔法具付きでもカートリッジが買えない所為で、今の武器を使わねばならなくなっているらしい。
そも短剣とは、敵の動きを読んだりスピードと体術を活かした上で、自分の間合いに引き込むか思いきって接近できる者が扱う、所謂 “中級者向け” の武器。
当然ゲームなので幾らか抑え目とは言えど、しかし同時にVRゲームでもある『Non-standard arm's』では、“ソードスキル” が無い事も相俟ってその特性が顕著に現れてしまい……オマケに序盤はある程度武器に慣れてもらう為なのか、そこまで数が用意されていない。
折角手に入れた武器作成アイテムも、十分ほど練習してから取り変えようと店へ持ち込んだものの、ゴールドは兎も角メイン以外で選択できる可変先や仕込み機能が、『槍系統』や『銃撃』位しかシンプルな物がなかったので、泣く泣く今の武器を使い続けている……という訳らしい。
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