暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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「私の武器とも違うわ」
「私もー……というか今の気に行ってるしね」


 つまりこの中で武器を製作して得するのは、短剣使いのシリカだという事になる。

 元よりシリカが手に入れた本人なのだ。
 如何使うかは彼女の自由である。


「強い武器が作れると良いな」
「はい!」


 ウィンドウを呼び出したシリカがアイテムをしまい込むのを確認し、キリトは草原の彼方を見やって再び剣の柄を握った。


「じゃ、武器のコツを掴むまで何匹か倒してみようぜ」



 キリトの提案に異論はないと三人とも頷き、次のモンスターのPOPを狙って草原を練り歩き始めた。











 幸いというべきか……あの後レアモンスターはとんと姿を見せず、数匹で組んで襲いかかるモンスターばかりであり、キリト達にとっては武器を扱う良い練習となった。
 ―――尤も、彼らとて事を全てスムーズに運べた訳ではなく、慣れている筈な武器の扱いでも戸惑う事はあったのだ。



 まず一つ目はスキル関係。

 百聞は一見に如かずとは良く言ったもので、エギルこそ『簡易的な“ソードスキル”みたいなものだ』と言っていたが、実際に試してみた所 “そこそこ違う” という印象をキリト達は抱く結果となっていた。

 そもそもソードスキルとは、指定されたプレモーションで構えれば、後は剣がライトエフェクトを纏って『半自動的に』得物を動かしてくれる代物。
 動作を適正位置まで少しばかり補正してくれる、このゲームの武器スキルとは訳が違う。

 ソードスキルが放っておいても速度と威力を両立させた攻撃を放てる『必殺技』なのだとすれば―――スキル補正は差し詰め見えない教官が手伝ってくれている『補助』に近いだろう。

 このシステムがあるお陰で、初心者でもALOの如く不格好に剣を振ってしまう事が少なくなっている……その反面、今繰り出した一撃しか手伝ってくれないので、連続技の繋ぎや防御の組み立てなどは、自分で考え行わねばならない。


 そして二つ目は武器毎の仕様だ。

 知っての通り『Non-standard arm's』の武器群は、片手剣から両手剣になったり、剣に銃が仕込んであったり、そもそも魔法で攻撃することが前提だったりと、序盤に関して言えばシンプルな武器など “皆無” といっても過言ではない。

 勿論運営とてすぐさま覚えろと言っている訳でもなく、お約束とばかりに序盤の敵は弱いので、ビギナーにとって最初の難関となる変形機能や仕込み等は後々覚えていけばいいだろう。

 しかしキリト達はある程度武器を扱いなれている。
 慣れているが故に、すぐさまその変形機構等を活かそうとしていた。

 だが……結果は結構なまでに
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