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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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ッパリ切り裂きながら通り抜ける。
腹部側にはキリトが陣取り、踏みとどまって再び剣を振りかぶる。
「……喰らいなさい」
「落ちろっ!」
[ギイァヤッ!?」]
オマケとばかりに発砲された追い打ちが眉間に命中。
キリトが放った、追撃の斬撃を腹部に喰らい―――反撃すら出来ず狼猿は金切り声を上げて……肉体を硬直させた直後、黒い煙の様なものとなって掻き消えていった。
消えてから数秒と経たず彼等の耳に陽気なファンファーレが響き、同じタイミングで経験値や獲得アイテムを記したメッセージウィンドウが、キリト達の目の前に出現した。
「金銭の名前は
G
(
ゴールド
)
って言うのか。分かりやすいな」
「あっ、モンスターの一部みたいなアイテムがある!」
「こっちも似たようなものよ。……シリカは?」
「凄い……レアアイテム手に入れちゃってるみたいです!」
問うたシノンの言葉に、シリカは嬉しそうな声音で答える。
同時にメニューウィンドウを可視モードにして三人にも見える様にし、何を望んでいるのか容易に分かったかキリト達はウィンドウ覗き込んだ。
確かにアイテム欄に “New!!” と付いている物の内、すぐ横に書かれているレア度がキリト達の獲得したアイテムよりも、二つほど数値の高い物が存在していた。
「一体何なんだろうな……」
「ちょっと出してみますね」
次にシリカはレアアイテムを取り出し、オブジェクト化する。
板状の鉱石らしきそのアイテムには不規則な模様が刻まれていて、一見するとALOでも見かける様なインゴットかプランク、もしくはプレート系のアイテムにも見える。
だが飽くまでそう見えるだけであり、キリト達は詳細など勿論知る由もないので、詳しく知ろうと指先でその石板をクリックしポップアップ・メニューを呼び出した。
「……へぇ…………どうやら、武器が作成できるアイテムらしい」
「じゃあこれで、石器系の武器でも作れるの?」
「いや、多分『Non-standard arm's』の世界観設定にあった “謎の鉱石” がコレなんだろう。鉱石の使い道は、俺達も持っているロマン武器が主らしいしな」
「……ということは見た目は石だけど、材料通りの武器になる訳じゃない―――ってこと?」
「ああ、だろうな」
リーファの質問に頷きながらキリトはアイテムの詳しい説明が乗った、ウィンドウ上のテキストへ眼を通して行く。
どうも鉱石や石板毎に作成できる武器が決まっている様で、キリト達が手に入れた石板アイテムの作成可能武器欄には、[
dagger
(
短剣
)
][
claw
(
鉄爪
)
][
knuckle
(
手甲
)
]と記されていた。
「俺では役に立たなそうだし……」
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