暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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最初のモンスターがレアMobなんてな」
「本来なら喜ぶべきものだけど……まあ、運が悪いわねこの状況は」
「うぅ、酷い目に逢いましたぁ〜」
「大丈夫、シリカちゃん?」


 彼等は一旦集まってから全く銃撃機構を使わないキリトと遠距離一徹のシノン、適性距離が幅広いリーファとまだ武器の扱いに慣れないシリカの二組に遠近バランス良く分かれ、転倒状態(タンブル)からまだ起き上っていない狼頭の猿を挟んで会話を続ける。


「どうするキリト君! 逃げる!? 続ける!?」
「……まだ続けよう! HPゲージだってもう結構減らしてる。あと少しで倒せるのに、勿体ないだろ!」
「了解!」
「……そういう訳だ、また援護頼むな」
「言われなくても」


 言い終わるか終らないかのタイミングで返したシノンは走り退き、再びアイテム欄から先程の四角い固定台を取り出して、構えたスナイパーライフルのスコープを覗きこむ。

 漸く悲鳴にも近い声を上げて起き上がった狼頭の猿は、二組いるプレイヤー達の内どちらに仕掛けるかを数瞬首を振りながら迷い……キリト―――――を無視してシノンの方へと飛びかかった。


「!? シノン!」
「チッ……!」


 舌打ち一発かますと身を屈めて爪を躱し、左手で固定台を握りパルクールの要領で飛び越える。

 更にスナイパーライフルを何と“ぶっ叩いて”半回転させ、持ち手を掴むや否や『アサルトライフル』へ変形させる。


[ギギイイイイイィィィ!!]
「近……寄るなっ!!」
[バババババババ!?]


 ガガガガガガァッ! と胴体を狙いコレでもかと叩き込まれた銃弾に勢いを殺され、追加とばかりに固定台へ引っ掛かってド派手に回転。
 モンスターは頭から地へ激突し、結果攻撃の阻止に成功した。

 バックステップで下がって行くシノンと入れ替わりで、キリトを先頭とし次にリーファ続き、最後尾からシリカが接近していく。


「はあっ! ……ゼッ!!」


 まずキリトは袈裟掛けに一閃、すぐさま振り上げ二撃目、擦れ違いざまに三つ目の斬撃を叩き込み背後へ抜けていく。

 彼を追い掛け振り向こうとする、狼頭の猿へとリーファは半月状の氷刃を放ちながら妨害し、憎悪値を溜めて自分へと目標を変更させた。
 更にリーファは、敵の目線を確認するとただ数歩退くのではなく、軸を変えながら有利な箇所へ誘導する。
 追加で、切っ先から射出する氷槍を鼻っ柱にぶつける。


 AIが動かすに過ぎない存在である筈の狼猿が、瞳に怒りの炎を滾らせ大きく踏み込めば……


「引っ掛かったな……っと!!」
「せえぃっ!」
[!?]


 タイミングを多少ずらしながら待ち構えていた二人が地を蹴り、背中側をシリカがス
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