暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter3:Take the first step(最初の一歩を踏み出せ)
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で目の前にいるリーファには目もくれず、思い切り突進して更にキリトへダイブ。
油断しきっていたキリトに避けるすべなど無く、防御こそ出来たが転がされてしまった。
[キイイイアアアァァ!!]
「やべっ……」
何の恨みがあるのかしつこくキリトへ詰め寄って来る狼頭の猿へ、己が受け持つとシリカは短剣を構えて……しかしこのままでは距離が足らないと判断する。
「キリトさんっ……ハアッ!!」
だが敢えてシリカは更に地を蹴った。
そして今こそ変形機能の進化だとばかりに、得物を『両手槍』に変化させ果敢にも跳び込んでいく。
―――――否、
「あっ―――にゃああぁぁぁあああ!?」
「ちょっ、シリカ!?」
跳び込んで “行こう” とした矢先、どうも変形時の向きが悪かったか地面にガッツリ引っ掛かり、宛ら棒高跳びの如くキリト等を飛び越してしまった。
オマケに本人が意図したものではないので制御も聞かず、大の字で横にクルクル回りながら地面に激突。
当然、受け身なども取れない。
[ギキキィィ――――]
「やらせない!」
「っ!」
[―――ギィイイァッ!?]
リーファの剣から放たれた風の刃により音を立てながら数撃打たれてガラ空きになった頭部目掛け、少々離れた位置でスナイパーライフルを構えたシノンが間一髪の所で銃撃。
「おととっ……!」
敵が仰向けに倒れた隙を逃さず、キリトは何とか転がって離脱……事無きを得た。
「……何やってるのよ……? あんた達は」
彼女の元には追加で買っていたのか、狙撃用の簡単な台座を受け持つ、一部がへっ込んだ四角いブロックが置かれている。
そこからは動かず、シノンは呆れ声で告げた。
「いや、仕方ないだろ。まさか “スイッチ” が機能しないなんて思わなかったんだ」
「
憎悪値
(
ヘイト
)
の仕様、やっぱり違うのかな……」
与えられたダメージの総量によって、モンスターが狙い定めるプレイヤーが変更される事など、MMOプレイヤーにとっては当たり前に持っている知識だ。
けれどもリーファはALOしかプレイした事が無く、キリトやシリカが今までダイブしたゲームも“スイッチ”の使える物ばかり。
例外はGGOに長らくログインしていたシノンだが……銃での戦闘が主になる以上、そもそも“スイッチ”という手段自体、ALOへログインするまではホトホト知る由もなかっただろう。
これらの事に鑑みれば、今しがた起きたアクシデントは、もしかすると起こるべくして起きた失態かもしれない。
……棒高跳びを披露したシリカという例外こそいるが。
「ツいてないな。よりによって、一番
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