機動戦艦ナデシコ
1249話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ったら問答無用でホワイトスターに転移が可能な代物なのだから、今は迂闊に人目に晒す事は避けたい。
次のサラマンダーは……難しいところだけど、却下だろうな。
この世界にも一応人型機動兵器はあるが、それはあくまでも宇宙での使用を限定としているデルフィニウムとかいう機体だ。
大機圏内で使用出来る機体はまだない。
まぁ、実は秘密裏に作っているとか、そういう可能性は十分にあるが、少なくても今のところは公にそんな機体は存在していない。
そんな中で、バトロイド、ファイター、ガウォークと3段階に変形出来る機体を持ち出せば色々と悪目立ちし過ぎる。
そうなると、残っている選択肢はミロンガ改一択か。
「ま、戦闘が終わった後で色々と面倒臭い出来事になるような気はするけど、それこそ最悪の場合は逃げ場があるしな」
いざとなったらニーズヘッグのシステムXNでホワイトスターに帰ればいいだけだし、それ以前に機体はともかく、魔力や気の類がなければ俺をどうにか出来ないんだから。
「さて、行くか」
幸い周囲に人の姿はない。
あの基地では物凄い混乱が起こっているんだろうが、それがいい隠れ蓑になっていると言ってもいい。
それでも一応念の為に周囲を見回し、人の姿がないのを確認して空間倉庫のリストの中からミロンガ改を選択する。
すると次の瞬間には20mを超える大きさを持つ機体が、俺の真横に出現していた。
OGs世界で入手したミロンガに、技術班が改造を加えた機体だ。
その性能は、基になったノーマルのミロンガとは別物になっている。
そもそも、ノーマルのミロンガですら普通のパイロットであればGに耐えられない。
だというのに、このミロンガ改はノーマルのミロンガより更に機動性や運動性を増しているのだから、それこそ物理法則を無視出来る俺のような存在でなければ十分に操縦は出来ないだろう。
それこそ、ガンダムWでトールギスのテストパイロットを務めた男のように、Gで死ぬ可能性が高い。
……ああ、ガンダムWについてはきちんと原作知識があるな。
そんな事に安堵しながらも、空中に浮かび上がってコックピットへと向かう。
いつまでも機体を出したままにしておけば、連合軍の方でも気が付くだろうし。
そうなって、こっちを敵認定したりすれば、最悪この地が灰燼に化す事にすらなりかねない。
機体の動力炉でもあるブラックホールエンジンを起動させ、機体に火を入れていく。
動かすのが可能になるのに、約20秒程。
『おわぁっ!? な、何だこのロボット!?』
ミロンガ改が起動するのと同時に、外部スピーカーがそんな声を拾う。
モニタに映し出すと、そこでは車が止まっていた。
恐らく……いや、間違いなくサセボシティから逃げ出して来た車
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ