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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第十五話「スラリンとの語らい、そして運命の城へ」
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御老人、何かあったのですか?」
「ん、ああ、旅のお人ですか。すまんがほうっておいてはくださらんか。儂はこの川の流れを眺めながらこの国の行方を考えておるのですよ。この国はこれからどうなって行くのかとな…」
「そうですか…。ならば、お風邪を引かれない様にお気をつけて」
「ああ、すまないね」

その背中に一抹の不安を感じたパパスだが、リュカを連れてその場を後にして宿となる部屋へと向かった。

翌日、朝日が照らし出した頃パパス達は関所を出発した。
そして此処から先には今までよりも強力な魔物が襲って来た。

おおきづちよりも一回り大きい「ブラウニー」
不気味な笑顔を浮かべながら力が抜ける様な笑い声で攻撃して来る「笑い草」
小型のドラゴンの「ベビーニュート」
地下に掘ったトンネルから攻撃して来て危なくなると仲間を呼ぶ「トンネラー」
魔族に作られた石人形に仮初の命を与えられた「土偶戦士」

そして何よりもリュカを驚かせたのは。

「と、父さん……」
「よく見ておけリュカよ。あれがスライムナイトだ」

リュカとほぼ同じ大きさのスライムに騎乗する戦士は何も言わずに襲い掛かってくる。
戦士が被っている鉄仮面からは赤い眼が光る様にこちらを睨みつけていて、スライムの眼は最早光りは宿って無く虚ろなままであった。
そんなスライムナイトを相手にしてリュカは中々攻撃に出れず防御するので精一杯だっが、パパスの剣が戦士をスライムごと真っ二つにした。

「あ、ありがとう、父さん」
「リュカよ案じるな、ピエールなら大丈夫だ」
「わかってるけど、何か急に怖くなって」
「ピエールはきっとお前の掛け替えのない仲間になる。何があろうとも彼が邪に堕ちる事などない」
「ガウガウ、クーーン!」

パパスに肩を叩かれ、リンクスに励まされ、リュカは立ち上がると笑みを浮かべる。

「そうだよね、ピエールはきっと大丈夫だ。ありがと、リンクス」
「ガウン、クーーン」

そしてリュカ達は再び歩き出す。
途中、再びスライムナイトが襲ってきたが今度は脅える事無く対処し、倒す事が出来た。
襲って来る魔物の中には宝石になる事無く逃げ出す魔物もいたがピエールの様に目が澄んでいる魔物は居らず、リュカは少し寂しそうであった。

その日は野営をして次の日の昼頃、パパスとリュカはラインハットへと辿り着いた。



全ての運命の分岐点である場所、ラインハットに………。



=冒険の書に記録します=


《次回予告》

ラインハットへとやって来たリュカ。
そこで出会った一人の少年、王子ヘンリー。
君はなんでそんなに寂しそうな目をしてるの?
え、決闘?なんで?

次回・第十六話「ヘンリー、孤独な目の王子」

くそーー、負けない
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