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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第40箱 「もうっ! めだかちゃんにセクハラなんて、許さないよっ!!」
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来る《・・・・・・・・》だけやろ? 不可能を可能にしとるわけや無い 極端な話 ウチらが普通にあるいてるんと変わらへんで」

 それは、結構強引な論理だと思える。だって、分身の術とか結構不可能だろうから。
 だけど、鍋島先輩はそう思っている様だ。

「まあ それに比べて、凡人の癖に天才達(バケモン)に、付き従っとる ジブンのほうがよっぽどスゴイやん なぁ? 部活荒らしの人吉善吉クン?」

 鍋島先輩は、善吉に近づいていったその時だ。

「それは納得できないよっ!?」

 直ぐ側にいつの間にか劉一がいた。

「おおぅ?? ジブン、鑑定はええんか??」

 突然現れた事に、驚きながら鍋島先輩はそう言った。
 劉一は、首を縦に振る。

「だって、めだかちゃんがもう殆どやっちゃったから、僕は城南先輩だけですることないんだ。それより……」

 劉一は顔を向き直した。

「違うよっ! 付き従ってるだけじゃないよ! 善吉は、結構僕に押し付けたりしてるし! 僕はおまけにめだかちゃんにもいろいろと… どっちかっていうと 僕が付き従ってると思うよ、善吉、楽してるもん!」

 最後の方になると、声がやや弱々しくなる。

「(精神(メンタル)がちょっと弱そうやなぁ……、まあ しゃーないか? この場合。十分異常やけど)まぁ〜まぁ〜 それにしても それをこなしてるジブンはスゴイわ。何で一組やねんて感じやで?」

 それでも、笑居続けるのは鍋島先輩だ。
 そこに善吉が入ってきた。

「お前はだから13年間サボってたからしょーがねーの! 俺のほうが年数的にひでぇんだよ!」
「ううっ……」

 劉一は、そういわれたら言い返せない。因みに最近の善吉は、この手をよく使ったりしているのだ。

「???」

 鍋島先輩と阿久根先輩はわかってないみたいだ。当然だろう。これは云わば身内の話だから。


「とにかく、付き従ってるってのは語弊があります。それは劉一と同じですよ。俺はアイツに振り回されてるだけです。「僕も、ね……」 生徒会だってムリヤリいれられたようなもんです」

 最後には、そう言って締めくくり 善吉と劉一は 本当に息を合わせているかの様に 同時にため息を吐いていたのだった。 


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