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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第49話 人間と妖怪
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か? と内心思ってしまって笑ってしまうカイト。ちょっと意地悪をし過ぎたかな、と少しだけ後悔をしていた。
「ホント? ありがと〜!! じゃ、つくねには又いつかおしえて貰うとしよっかな?」
モカは笑顔で話した後、カイトの方を見た。やはり、この学園での初めての友達だから、友達の事は知りたい、と思うんだろう。
「ん。オレはね……」
カイトは 軽く息を飲んだ。
正直、
あの時
(
・・・
)
女神サマが現れた事に少なからず感謝をしていた。
一応、自分の種族。妖怪については教えてもらった。その種特有の能力を出せなければ、説得力が半減してしまうだろう。だからこの学園の屋上で、全てかどうか判らないが、説明をしてくれた事に感謝をしていた。
「オレは、魔術師。
精霊魔導師
(
エレメント・マスター
)
だよ」
本日、校則違反2人目のカミング・アウトです。
ただ、気になるのは自分の種族についてだ。女神サマにもらった力、存在だから、この世界に存在しているかどうかが若干不安だったのだ。
だが、その不安も杞憂だった。
「………えれめんと……って、えええっ! それって何かの本で見たことあったよ!? けど、確か、存在だけは確認されているけど、詳しい実態は、正体は、分からないって言う種族……だよね? 確か、一説には魔術師の粗って言われているとか……。この世の理を統べるから、根源の妖 って呼ばれてる……だったかな??」
モカは手を口に当てながら興奮したように話をしていた。
「そ…そんなにすごいの??」
バスで話したり、校舎で話したりした感じは普通の感じがしていた為、月音は、驚いたように言っていた。
「そうだよー 月音っ! だって、空想上の伝説の存在って言われてたからさっ!」
モカは、両手を広げてそう言っていた。興奮をしている姿も可愛い。一生懸命手を広げて 驚きの大きさを表現している所もそうだ。
「あはははは……、 確かに、そんな感じだよな。 実際に凄く少ない種族だしさ。……でも、出来れば普通に話してくれたら嬉しいかな。正体とか抜きにしてさ』
興奮しっぱなしのモカを落ち着かせるように、カイトは話した。
「あっ、そうだよね! 友達になったんだし…… えへへ、 そういうのは何かおかしいよね! ゴメン」
モカは、とりあえず落ち着いた為いつもの感じに戻っていた。カイトもニコリと笑みを見せた。
「(2人とも… スッゴい存在なんだ・・・モカさんもこんなにかわいくてやさしいし・・・カイトは初対面の俺に対してやさしい学園唯一の男子だし… 本当に人間じゃないのか…)」
月音は、完全に世界が違う会話を訊いて、放心しかけていたのだが、純粋に疑問に思っていたのだ。つまり、本当に人間ではない
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