暁 〜小説投稿サイト〜
ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第49話 人間と妖怪
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か? と内心思ってしまって笑ってしまうカイト。ちょっと意地悪をし過ぎたかな、と少しだけ後悔をしていた。

「ホント? ありがと〜!! じゃ、つくねには又いつかおしえて貰うとしよっかな?」

 モカは笑顔で話した後、カイトの方を見た。やはり、この学園での初めての友達だから、友達の事は知りたい、と思うんだろう。

「ん。オレはね……」

 カイトは 軽く息を飲んだ。
 正直、あの時(・・・)女神サマが現れた事に少なからず感謝をしていた。
 
 一応、自分の種族。妖怪については教えてもらった。その種特有の能力を出せなければ、説得力が半減してしまうだろう。だからこの学園の屋上で、全てかどうか判らないが、説明をしてくれた事に感謝をしていた。

「オレは、魔術師。精霊魔導師(エレメント・マスター)だよ」
 
 本日、校則違反2人目のカミング・アウトです。
 ただ、気になるのは自分の種族についてだ。女神サマにもらった力、存在だから、この世界に存在しているかどうかが若干不安だったのだ。
 だが、その不安も杞憂だった。

「………えれめんと……って、えええっ! それって何かの本で見たことあったよ!? けど、確か、存在だけは確認されているけど、詳しい実態は、正体は、分からないって言う種族……だよね? 確か、一説には魔術師の粗って言われているとか……。この世の理を統べるから、根源の妖 って呼ばれてる……だったかな??」

モカは手を口に当てながら興奮したように話をしていた。

「そ…そんなにすごいの??」

 バスで話したり、校舎で話したりした感じは普通の感じがしていた為、月音は、驚いたように言っていた。

「そうだよー 月音っ! だって、空想上の伝説の存在って言われてたからさっ!」

 モカは、両手を広げてそう言っていた。興奮をしている姿も可愛い。一生懸命手を広げて 驚きの大きさを表現している所もそうだ。

「あはははは……、 確かに、そんな感じだよな。 実際に凄く少ない種族だしさ。……でも、出来れば普通に話してくれたら嬉しいかな。正体とか抜きにしてさ』

 興奮しっぱなしのモカを落ち着かせるように、カイトは話した。

「あっ、そうだよね! 友達になったんだし…… えへへ、 そういうのは何かおかしいよね! ゴメン」

 モカは、とりあえず落ち着いた為いつもの感じに戻っていた。カイトもニコリと笑みを見せた。

「(2人とも… スッゴい存在なんだ・・・モカさんもこんなにかわいくてやさしいし・・・カイトは初対面の俺に対してやさしい学園唯一の男子だし… 本当に人間じゃないのか…)」

 月音は、完全に世界が違う会話を訊いて、放心しかけていたのだが、純粋に疑問に思っていたのだ。つまり、本当に人間ではない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ