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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第49話 人間と妖怪
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!! あ……、た、確かにピッタリだとは思うけどっ こ、こんなあからさまなっ!)」
「(って、ほらほら! オレ達だけで、こそこそ話してないで、モカがした話だろ? 無視しちゃ可哀想だ。返事返事)

 カイトに促され、月音は慌ててモカの方を向いた。

「ね…ねえモカさん? こ…こんなとこで3年間も生活を……するのかなぁ……??」

 月音は、流石にカイトの様には言えず、表情を引きつらせながら、モカの方を見ていたら……、再び驚愕。いや 先程よりも驚愕する羽目になる。

「すてき…♪ 威厳と風格のある建物……」

 モカはと言うと、この寮を見て、うっとりと見惚れていたからだ。

「ん。同感だ……」

 カイトも、モカに同意して、話をあわせた。
 全く共感出来ていないのは、月音だけだ。

「えええ! モカさんもなのっ!? うそ! しゅ、趣味変わってない!?」

 モカは、流石に無いだろう……と、月音も期待していたんだ。女の子だから。だけど、まさかの発言だったから、慌てていた。

「あれ? つくねってば、こういうの苦手なの? 妖怪のくせに(・・・・・・)? ……あ、そういえば つくねとカイトは何の妖怪なの?」

 そう、妖怪であれば当然の感覚だったりする。人間の数の方が圧倒的に上回っている世界に置いて、人間が近づかない場所に、妖怪は基本的に住んでいる。中には人間界に溶け込んでいる者もいるが、一般的? にはそうだ。
 だからだろう、自然とそうなったのは。でも、月音は人間だから仕方がない。

「(あ…… 一気に血の気が引いたみたいに顔白くなってる。……モカ、それきっと 会心の一言(クリティカル・ヒット)だよ)」

 カイトは、完全に蒼白になっている月音の顔を見て、苦笑いをしていた。

「え……、いやそれは……、げ、ゲフンゲフンっ!!」

 ワザとらしい咳をしながら、誤魔化そうとしていた。何故なら、この場所にはいる筈の無い種族(にんげん)だから。

「(に…人間なんですけど…)」
「あ… 正体バラスのって校則違反だっけ? ごめんね 今の質問ナシ!」

 あはは、っと笑いながらモカは訂正をしていた。
 つくねも、合わせる様に、あははは…っと笑いながら話していた。明らかに不自然な笑い方だったけど、モカは気にした様子は無さそうだ。

「まぁ、今は授業中じゃないし……、それに この時間に寮には誰もいないみたいだ。オレ達だけみたいだ……。 ん。オレは、別に良いよ言っても。それに、モカさんは教えてくれたしね。月音は、根がすごく真面目そうだから、言えないってのも分からなくは無いけどさ」

 つくねは、カイトが正体をバラしてもいいと言った言葉で動揺して、次の軽いフォローには安心していた。顔芸をしているの
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