暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
[4/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
趣味なんだ。それで大体頭の中に入っててな。 それに、 カイツールまで行けばヴァン謡将に会えるぜ? ルーク」
ガイはそう説明し終えると同時にルークへと話を向けた。何処となく、話を反らせた様に思える。だからこそ、ジェイドの疑念は消えてはいないようだ。視線をガイに向けていたから。
ルークは、そのヴァンと言う人に会えるのが嬉しいのだろう。
「
師匠
(
せんせい
)
と!?」
これまでに無いほどの歓喜の声をあげていた。
「兄さんが………」
ルークとは対照的に、ティアは不安そうに呟いていた。
「ティアさん………」
その様子に、アルも心配だったのだろう。つい声が出てしまっていた。
ティアもアルの声が訊こえていたのだろう、アルの方に視線を向けた。
「私なら大丈夫よ。それと……前から思ってたけど、私に、『さん』はいらないわよ? アル。……と言うより、私にだけ さんを付けのような気がするけど?」
直ぐに表情を元に戻したティアがそう言った。
「あっ いや、ほら! なんとなく……かな?」
「そう、ならもう さんはいらないから。敬語も普通で良いわ。……だって、歳は同じくらいでしょう?」
ティアは、『さん』を付けされるの嫌なのだろうか、と一瞬思ったアルだったが、直ぐに考えるのを止めた。
「わかったよ! え、えと……、ティ、ア……」
やっぱりちょっと照れくさそうだった。アニスの事は置いといたとしても、女の人を呼び捨てにするのには。
「おやおや、ルークだけではなく、アルもですか? ティア?」
さっきまでガイを見ていた筈なのに、いつの間にか ジェイドがやって来て、妙ににやけている。
「ちょ、ちょっと大佐!!」
「え……???」
ティアは再び慌て、アルはただただ困惑をしていた。言っている意味が判ってなかったから。
「まぁ……、アルですから、きっと大変ですよ? ティア」
「もう、そんなんじゃないですって!」
「なんだよそれ、大変って。……ジェイド」
アルは、ちょっと疎い、と言うよりもただの鈍感なだけの様だ。褒められる事については、判ったとしても。アルに好意を向ける相手がいたら、右から左へ受け流してしまいそうだ。
色々と言ったジェイドだったが、ティアが、今アルに好意を持っているかどうかは、まだ微妙だろう、とジェイドは思っていた。
「ははは! 楽しそうなところなんだけど、そろそろ本当に行こうぜ。カイツールに向かってさ」
ガイの言葉を最後に、全員は改めて頷き合い、行動を開始したのだった。
〜フーブラス川〜
少し大きめの河川。所々で恐らく長い年月をかけて上流から流
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ