暁 〜小説投稿サイト〜
なみだ
ナナ
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き




「ハイハイ、話はそこまで。
ったく、シンがいると話がどんどん逸れるわね…」




チョッパーとロビンと(シン)の3人で本について話が盛り上がりかけたとき、またしてもナミの制止が入る。
また後で話しましょう、とロビンが話を強制的に終わらせ、(シン)はナミへと視線を戻した。
しかし発言したのはナミではなく、部屋の隅でじっと全体を観察するように眺めていたゾロだった。




「お前さっき、ルフィと戦ったみてぇなこと言ってなかったか。」




「はい、一応。真面目に相手はしていただけませんでしたが」




「そんな事ねぇ!結構本気で避けてたぞ、おれ!」




「ああ、こいつら2人の戦いっぷりは俺様もこの目でしっかり見てたが、ありゃあすごいなんてもんじゃないぜ!
目で追うのがやっとくらいのスピードだった!」




ルフィやウソップが興奮気味にそう語ると、ほう、とゾロは(シン)を眺めた。
確かにお世辞にも華奢とは言えない身体つきをしているし、肩や腕、足にも戦闘に必要な筋肉は十分なほどついている。
腰に提げているホルダーには拳銃が左右一丁ずつしまってあり、服も軽装で戦い慣れているのは一目瞭然だった。
その視線を受け、何かを感じ取ってしまった(シン)はゾロよりも先に口を開いた。




「…手合わせなんてしませんよ。
刀3本も提げてピアスいくつもつけてる、ガラの悪そうな人なんかと。」




「俺ぁお前に興味が湧いたぜ?」




「結構です。遠慮します。忘れて頂いて構いません。」




ビシ、と腕を伸ばしてNOのポーズをとる(シン)と、刀に手をかけてニヤリと笑うゾロ。
今にも表出ろ、と言いだしそうなゾロを見て、ルフィは、にししっと笑っている始末。
ナミは騒いでいる彼らを見て、はぁと大きめのため息をつくのだった。




(結局みんなシンに興味津々だから、話が進まなくなるんじゃない!)





[8]前話 [9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ