ナナ
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「ハイハイ、話はそこまで。
ったく、シンがいると話がどんどん逸れるわね…」
チョッパーとロビンと杏の3人で本について話が盛り上がりかけたとき、またしてもナミの制止が入る。
また後で話しましょう、とロビンが話を強制的に終わらせ、杏はナミへと視線を戻した。
しかし発言したのはナミではなく、部屋の隅でじっと全体を観察するように眺めていたゾロだった。
「お前さっき、ルフィと戦ったみてぇなこと言ってなかったか。」
「はい、一応。真面目に相手はしていただけませんでしたが」
「そんな事ねぇ!結構本気で避けてたぞ、おれ!」
「ああ、こいつら2人の戦いっぷりは俺様もこの目でしっかり見てたが、ありゃあすごいなんてもんじゃないぜ!
目で追うのがやっとくらいのスピードだった!」
ルフィやウソップが興奮気味にそう語ると、ほう、とゾロは杏を眺めた。
確かにお世辞にも華奢とは言えない身体つきをしているし、肩や腕、足にも戦闘に必要な筋肉は十分なほどついている。
腰に提げているホルダーには拳銃が左右一丁ずつしまってあり、服も軽装で戦い慣れているのは一目瞭然だった。
その視線を受け、何かを感じ取ってしまった杏はゾロよりも先に口を開いた。
「…手合わせなんてしませんよ。
刀3本も提げてピアスいくつもつけてる、ガラの悪そうな人なんかと。」
「俺ぁお前に興味が湧いたぜ?」
「結構です。遠慮します。忘れて頂いて構いません。」
ビシ、と腕を伸ばしてNOのポーズをとる杏と、刀に手をかけてニヤリと笑うゾロ。
今にも表出ろ、と言いだしそうなゾロを見て、ルフィは、にししっと笑っている始末。
ナミは騒いでいる彼らを見て、はぁと大きめのため息をつくのだった。
(結局みんなシンに興味津々だから、話が進まなくなるんじゃない!)
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