二十四話:訓練と会話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
期で教導を受け持つ際にはちゃんと話して相手を知ることが重要だとあった。
彼女はそれを実践するためにまずは素の自分から知ってもらおうと計画を立てたのである。
フォワード陣の子は暗い過去を持つ者がほとんどだ。
そういった子達に本音で話してもらうようになるためには、ありのままの自分をさらけ出すことから始めるべきだと考えた結果でもある。
そして、計画は無事に成功したと言える。
恐らくはこれでもっと近い位置から指導することができるようになり、不安や悩みなどを打ち明けてくれやすくなるはずである。
「みんなもこんな風に何でも聞いてもいいからね。勿論、訓練中は厳しくするけど、それでも訓練で尋ねたいことがあるならどんどん言っていってね」
『はい!』
元気に声を揃えて答えるフォワード陣に満足気に頷き、なのはは笑う。
全員がダイヤの原石であり、磨けば光るものだ。
だからこそ、教導官である自分はそれぞれの原石がより美しく輝ける最高のカットを行わなければならない。
その一筋縄ではいかない現実にも一切怖気づくことなく彼女は心に決める。
―――この子達を必ず、誰よりも美しく輝かせてみせると。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ