二十四話:訓練と会話
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を思い出し、まずは自分のことから話すべきだろうと思い立ち、なのはは口を開く。
「スバルのご先祖様は第97管理外世界の出身なんだよね?」
「え? はい。私もお父さんも行ったことはないですけどそうです。でも、急にどうしたんですか?」
「実はね、私はその世界の出身なんだ。ほら、私やはやてちゃんの苗字となんとなくイントネーションが似ているでしょう?」
「え、そうだったんですか。それで、どんな世界なんですか? やっぱり魔法技術とかが進んでいるんですか?」
管理局のエースオブエースに六課の部隊長であるはやての出身世界と聞いてキャロは管理外世界でありながらも魔法が盛んな世界を思い浮かべる。
しかし、実情としては真逆であるのでなのはは笑って首を振る。
よく、キャロのように勘違いする人が多いのでこの手の話には慣れっこなのだ。
「ううん。私の故郷はそもそもリンカーコアを持った生物がほとんどいないの。私やはやてちゃんみたいな人は本当に例外。普通は持っていたとしても気づかずに一生を終えることが多いの。私の両親は普通に喫茶店を営んでるしね」
「でも、それだったらなのはさんはどうやって魔法を使えるようになったんですか?」
魔法のない世界でまるで選ばれたかのように才能を持って生まれたなのはやはやてに、少し劣等感のようなものを感じてしまうティアナ。
しかし、そんなことを考える暇があればもっと特訓をしようと考え、質問を投げかける。
「詳しく話すと長くなるから手短にするけど、漂流をしてきた友達の魔導士の子を助けたのが全部の始まりかな。それから魔法を学んで、管理局に入って、こうしてみんなと一緒に居られるんだ」
「八神部隊長も同じ理由なんですか?」
「うーん……はやてちゃんはちょっと複雑かな。魔法を習い始めたのが私やフェイトちゃんと出会ってからだから」
流れとしてはやてについても尋ねられてしまい、若干答えに詰まるが何とか答える。
はやての家庭環境、さらには魔法との関わり合いは複雑な上に重いために一言では語れない。
もし、話す機会があるのならば彼女自身の口から話すのが理想的だろう。
質問をしたティアナもそれを感じ取ってかそれ以上は何も言ってこなかった。
そのせいか、場に沈黙が流れようとするがエリオの質問がそれを食いとどめる。
「あの、以前から聞きたいと思っていたんですけどなのはさんとフェイトさんの出会いはどんな感じだったんですか?」
「私とフェイトちゃん……え、えーと」
エリオとて二人が親友であることは知ってはいる。
それに付き合いが長い幼馴染みであることもフェイト本人から聞いている。
しかし、具体的な出会いに関しては今までに聞いたことはないので興味がある。
同じく、フェイトが大好きなキャロ
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