二十四話:訓練と会話
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リー」
「いいえ、素敵なデバイスを作ることほど楽しいこともありませんから。あの子達を思い出したら、なんだかやる気がわいてきました。よし、今日のフォワード陣のデータは私が纏めておきます! なのはさんには後で送っておきますので」
デバイスマイスターとしての血が騒いだのかグッとガッツポーズをするシャーリー。
しかし、なのはの方は自分の仕事なので悪いと思い、すぐに止めに入る。
だが、やる気スイッチが入ってしまったのかシャーリーは止まらない。
実際問題として自分でデータを纏めた方がよりデバイスの調整に反映させやすいのだ。
「そ、そんな悪いよ、シャーリー」
「大丈夫です。なのはさんは今日はゆっくりしてください」
「うーん……しょうがないか」
「はい、それでは私は早速作業に取り掛かりますので失礼しますね」
言っても聞かなさそうな目と自分を思いやる気持ちに気づき、溜息とともに折れるなのは。
その様子に少し恥ずかしそうに笑いながらシャーリーも隊舎に消えていく。
残されたなのはは急に時間が空いてしまったのでこれからどうしようかと悩む。
しばし夕日が落ちていく中で悩んだ末に彼女はある名案を思い付く。
「せっかくだし、フォワードの子達と食事でもしようかな」
まだプライベートでの会話はなく、相手もこちらに遠慮をしている部分がある。
そう考えるやいなや、フォワード陣を追うために早足で歩きだすなのは。
どこか、その後ろ姿が楽しそうに見えたが、その姿を見たものは誰もいなかったという。
隊舎に入ったなのはがまっすぐに食堂に向かうと丁度料理を取り終えた四人が座っていた。
テーブルの上にはカロリー消費の激しい前衛のエリオと主にスバルの為にこれでもかとばかりに大量の料理が置かれていた。
その様子に特に驚くこともなく、なのはは自身の料理を取り四人の元に向かう。
「みんな、一緒にご飯を食べてもいいかな?」
「なのはさん! は、はい、勿論です。みんなもいいよね?」
『はい』
なのはが声をかけるとまさか来るとは思っていなかったのか四人はが慌てて料理を飲み込み立ち上がろうとする。
なのははそれを大丈夫だと手で制して彼女達のすぐ横に座る。
しかし、四人の方は上司が来たということもあって堅苦しく構えてしまう。
そんな雰囲気を変えるためになのはは微笑みながら告げる。
「今は上下関係とか気にしないで食事をしようよ。私はみんなとお話をしたくて来ただけだから」
「は、はい。分かりました」
コクリと頷くエリオの様子にすぐには硬さが消えないかと内心で呟く。
そして、なにか話題が広がるものはないかとテーブルの上を見渡すと誰かが取っておいたデザートのシュークリームが目に入った。それを見て実家
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