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なみだ

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ナミは額に片手を当て、わかったもういいわ、という言葉に合わせてもう片方の手をヒラヒラと振った。
その隣でロビンは楽しそうに笑っている。




「うん、つまりルフィ、アンタはこの子が強かったのが嬉しくって連れてきちゃったわけね。」




「おう!仲間にする!」




「お、ま、え、は、バ、カ、か!!!!」




ナミは1文字につき1発ずつ、計7発のゲンコツをルフィの頭に落とした。
シュウと生温かい音を立てながらルフィのタンコブからは煙がもくもくと立っていた。
やはりチョッパーとウソップは青ざめて身体を震わせている。




「これだけナミさんにボコボコにされながらも私の腕を離さないのは、流石に感心ですね。」




「感心してる場合かよ。」




頭に大小7つのタンコブを乗せてぎゅうと自分の腕を握るルフィの手を見つめて呟いた(シン)に、ウソップはびしりとツッコんだ。
恐る恐るウソップの足元から、チョッパーが発言する。




「お前、無理矢理連れてこられて、心配とかされてるんじゃないのか?」




「その辺はご心配には及びません、身内の者とは離れて暮らしていますので。
それより、隠す方間違ってませんか?
丸見えですよ。」




「ハッ?!」




合成獣(キメラ)か何かかな。
いや、しかし人語を話しているし…それにこの世界に錬金術の概念はないはずだけれど…)





指摘を受けて隠れ直すチョッパーを見つめて、(シン)は首を傾げた。
チョッパーは見つめられて恥ずかしいのか、見んなよコノヤロウ!なんて頬を赤らめている。
威圧感なんてものは微塵もなく、心なしか嬉しがっているように見えなくもない。

次に口を開いたのは、ゾロだった。
そしてその言葉は、誰よりも核心をついた言葉だった。




「それよりどうすんだ。
もう日が暮れ終わっちまうぞ。」




言われて気づいてハッと空を見ると、もう薄っすらと星の輝きが見えるほど太陽は沈んでしまっていた。
街から港までの道には街灯はなく、月明かりで歩くにはいささか暗すぎるのだ。
(シン)は、あちゃーと頭を抱えた。
頼まれていた本屋の店番もそのままにしてきてしまっているし、大通りの地面もデコボコにしてそのままだった。




「こんなにも麗しいレディに薄暗い夜道を歩いて帰らせるなんて、そんな危険なことはさせませんよ。
どうか今夜はウチの船に泊まってくれないか。
ボロい船だが、料理の味だけは保証するぜっ?」




「私もその意見に賛成かしら。
これからもっと夜になれば肌寒くなるだろうし…
コックさんの美
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