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ブリーフ怖い
2部分:第二章

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第二章

 拒否反応故にこれでサイトから離れようと思ったがふとだ。怖いもの見たさで少しサイトを見回しているとだ。
 他の漫画もあった。そこも見てみた。するとクラスの皆が使っているネタの元と思われる漫画もあった。漫画の数はかなりあった。
 そしてだ。中にはだ。
 一風変わった漫画もあった。彼がそれまで読んできた漫画とは絵柄が違うようである。どうやら描いている漫画家が違うらしい。どうせここまで来たのだと思ってその他の漫画家のものも読んでみたのであった。
 翌日。彼はだ。まるで魔界の奥底から帰って来た様な顔になってだ。そうして己の席に座った。
 それからだ。真っ白になった顔で俯きどんよりとしたオーラを漂わせてだ。こんな言葉を口から出すのだった。
「ああ!?生徒にやられて感じてんのかよ。オカマ先生よお!」
「何だおめえ立ってんのかよ」
「布団を敷こう、な!」
「若し私が女なら貴方の子供を産みたいところです」
 そうした言葉を抑揚のない声で出していく。そしてだ。
「はじめて見ちゃった。先生の白いブリーフ(ハートマーク)」
「夢みたい、先生に抱かれてるなんて」
 こうした言葉を出すのだった。その彼を見てだ。
 サイトを紹介した友人が彼の席に来てだ。こう訪ねたのであった。
「まさかな、他の漫画家の漫画まで見たのかよ」
「見るんじゃなかった・・・・・・」
 彼は絶望しきった顔で言った。
「あの漫画家のだけでもきつかったのにな」
「見ちまったか」
「地獄だったぜ。ブリーフが怖くなっちまったよ」
 そのサイトの漫画の台詞と実際の絵を見ての言葉だ。
「おぞましかった。もう見たくもない」
「まあな。ご愁傷様ってところだな」
 友人もこう言うしかなかった。こうして元々トランクス派だった進一はブリーフというものを余計に忌み嫌う様になった。それを見るとまさに発狂状態になる程だった。見てはいけないものを見てしまったが故に。


ブリーフ怖い   完


                 2011・3・28

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