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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
外伝 漆黒の修羅 後編(1)
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真下へと向きを変え天に向け跳躍ユニットを吹かす。
重力の助けもあり高速落下する瑞鶴、その先には先ほどのキャニスター弾連射により傷を負った要撃級。
正に墜落と形容すべき速度で落下する瑞鶴の機体……が直前で翻ると要撃級を踏みつけに着地する。
大きく撓る鋼鉄の脚。その数十トンの重量に加え十分すぎる加速度を与えられた要撃級が押しつぶされる。
「―――――ッ!!!」
着地の強烈すぎるGに歯を砕けんばかりに噛みしめ耐えながら忠亮は機体を操る。
瑞鶴の機体に向きなおろうとする要撃級に背の兵装単価に懸架された突撃砲をも使い周囲に一斉射を放つ。
まるで花火が散るように銃線が四方に放たれる。
それと同時に周囲の要撃級が倒れる。
「くっ……かはっ!!!」
呼吸を忘れていた体内器官が活動を再開する。肺にとどまっていた空気が吐き出される。
「まだまだぁッ!!!」
まだ息があったのか、自身を踏みつける瑞鶴の黒鉄の脚を粉砕しようとしていた要塞級のド頭に左腕の長刀を突き刺して忠亮が吼える。
…………まだ遠いッ!
要塞級を倒すには可能限り接近して120mmをぶち込むしかない。数が多ければ120mmを数発撃ち込めば済むのだが可能限りそれは節約しなくてはならない。
「――――ッ!!!」
跳躍ユニットのロケットモーターを点火させる。
瑞鶴の機体が大推力に押され一気に加速する。コックピットに押し付けられるGがその凄まじさを直に教えてくる。
同時に、瑞鶴の機体が悲鳴を上げているのが伝わってくる。一連の無茶な挙動は瑞鶴の寿命をすさまじい勢いで削り取っている。
「瑞鶴、お前も同じだろ。」
人間以上の関節可動域であることを利用し、左腕そのものを鞭のように撓らせて要塞級に長刀を叩き付け、切り裂きながら愛機に語り掛ける。
―――要塞級と、その足元の光線級まであと少しだ。
「お前は誰かを守るために作られた、己は誰かを守るために生きてきた―――――だから、己に力を貸せ……俺の劔ッ!!」
跳躍、突撃砲から劣化ウラン弾をばら撒き、着地と同時に鎖鎌のように左腕を振り回し敵を切り裂く。
ロケット噴射を一時停止し、地面を滑削しながら着地する瑞鶴。
その曲がった足腰には尋常ではない弾性力が蓄積されていた。
「だからいけぇぇいッ!!!!」
最後の大ジャンプ。地面を瑞鶴の両足が蹴る、同時にロケットエンジンが再び咆哮する。
要塞級の鞭が瑞鶴に向け振るわれる。
――――――目には目を、歯に歯を、鞭には鞭を。
瑞鶴の機体が身を撓らせて左腕を繰り出す、石火が散る。瑞鶴の左腕に固定された黒刃は要塞級の尾節から伸びる鞭を叩き落していた。
その瞬間を逃す理
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