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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-37
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代表レベルの実力を備えているのだ。専門が違えどもこのレベルの高さで攻めれば、小国などはひとたまりもないだろう。
まず最初にどこを落とせば、亡国機業という存在が世界に知らしめられるか。当然、様々な意見が出る。アメリカやイギリス、日本、ロシアなんかも出る。だが、勘違いしてはいけないのが、これは侵略戦争というわけではないのだ。世界を変えるといってもその実、やはり人がいなければ何もできない。
だから国の中枢を崩壊させて一時的に国を麻痺させ、新しく出来た国家中枢にこちらかの要求を呑んでもらうというものになる。
纏めると亡国機業に領土はいらない。別に国を作ろうとしているわけでもないからだ。侵略するのではなく、国家機関を壊す。だがこれには問題がある。
国が大きくなるとそれぞれの組織権力が拮抗しているため、崩すのが難しいのだ。日本やアメリカ、イギリスは代表例といってもいいだろう。となってくると残るのは……。ここまで考えた蓮は、手元にホロウィンドウを出して何処かに連絡を取りながら言った。
「中国だな」
「そうね、あそこはほぼ独裁体制であるから問題ないんじゃないかしら」
「……燈火はどう思う」
「うーん……いいんじゃないかな、最近拡大している中国を落とせたら、間違いなく各国は警戒するね」
国立燈火は亡国機業の頭脳である。彼女が組織の運営をまとめて管理しているのだ。それに様々な分野に視野が広い。彼女なしでは亡国機業の金の流れは止まっていたとしてもおかしくない。
この際に紹介しておくが、レンティア・フレイドーラは人材のエキスパートである。どこからか人を持ってきて技術班、諜報班、開発班などの人材を揃えてしまった。篝火ヒカルノやチェルシー・ブランケットも彼女が連れてきた。
「それで? 中国にするのは決定事項として、誰も中国に対する土地勘なんてないんじゃないか?」
「その点は大丈夫だ。すでに人を手配してある。……と話していれば来たな、入れ」
レンティアのシンプルな質問に答えたのは蓮。同時に彼の合図で入ってきたのは、いつもの元気の良さは鳴りを潜めて借りてきた猫のように大人しくなっている鳳鈴音だった。心なしかツインテールも不安げに揺れている。
「
日本
(
ジャパン
)
…………いえ
中国人
(
チャイニーズ
)
ね。どこのどなたかしら?」
「クロエ」
「はい」
蓮に名前を呼ばれると同時に自身のISを部分展開し、部屋にいる全員の前にウィンドウを出現させた。そこには鈴のプロフィールが載っている。……かなり詳細に。
「鳳鈴音。年は十五。国籍は中国でいろいろと載っていますが、それは省略させていただきます。中国の代表候補生であり、現国家元首とも面識があることから
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